【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.270「ボブ・トスキのスウィング写真をバイブルのように見ていました」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
PHOTO/Tadashi Anezaki
>>前回のお話はこちら
- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら 先週に続き、ゴルフで音が大事という話です。僕らの若い頃に、先輩の山本善隆さんがよく「音は大事やで」と言うてました。アイアンでボールを上手くコンタ……
時代によってスウィングの要諦というか注目されるポイントは違うし、技術を習得するための教材も違います。
今は教材としてトラックマンなどの弾道測定器を使い、「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」といったポイントをチェックして、数値を理想に近づけるようなレッスンの仕方が多いです。
その少し前の時代には「オンプレーンスウィング」が盛んに言われ、ビデオカメラでスウィングを撮影してチェックしておりました。
僕なんかの時代は、まずは雑誌。もちろん『ゴルフダイジェスト』は僕も読んでました。動画はテレビで、日曜日の昼に小松原さんのレッスン番組があって(『小松原三夫のゴルフ道場』)、そういうのを教材代わりに見てました。
僕がプロになる頃は、アメリカのゴルフレッスン界ではボブ・トスキが全盛で、彼はPGAツアー(ツアー5勝)から離れた後に、トム・カイトなどを指導するなどしてコーチとして名声を得た人です。
僕が大学生のときに、このボブ・トスキのスウィングをどこかの雑誌のパラパラ写真動画で見られる付録があって、それをもうずっとバイブルのようにしてよく見てました。
僕は当時からスウィング中にひじが曲がっとったんですが、見るとトスキもひじは曲がっていて、それでもってダウンスウィングは柔らかく下りていたんです。それを見て、「なんやひじ伸ばさなくてエエんや」と安堵して、その後もずっと曲げたままです。
まだ高松志門師匠に出会う前のことで、そういうことを聞く人もいなかったわけですから、それはよい教材になりました。
プロになって高松さんが師匠になってからは、師匠の言葉が教材で、僕が教わったことは、とにかく「ヘッドを感じろ」。あとはスウィングは円運動やから「クラブは丸く動く」、「直線はどこにもない」、「クラブの重みを感じなさい」、「軽く持ちなさい」。「クラブが動かなくなったところがトップ」と
いうことですが、それらは僕には詳しくは教えてくれんので、お客さんに教えているんを聞いて、それを勉強して自分のモノにしていった。そういう習得の仕方です。

「今もひじが曲がっとるんは、ボブ・トスキの影響です」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号より


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