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【キミこそ王子だ】Vol.367 シンプル&リピータブルなスウィングで世界を狙う中学生

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は神奈川県出身、海老名市立有馬中学校2年の山﨑絆太くんだ。昨年「関東ジュニアゴルフ選手権」で2位となり赤丸急上昇! どんな武器を持つ選手なのか⁉ 武市が迫る。

今回の王子候補

山﨑絆太くん

やまざき・はんた ●主な戦歴/2025 関東ジュニアゴルフ選手権2位 ●ベストスコア/66(岩瀬桜川CC) ●練習/平日は2時間、150球練習 休日はラウンド ●トレーニング/陸上部でトレーニング、短距離走、腕立てなど


絆太くんがクラブを握ったのは小1のとき。先にゴルフを始めた兄を見て「楽しそうだな」と思い、一緒に練習し始めたのがきっかけだ。

彼の武器は飛距離。280ヤード飛ばし間違いなく中学生ではトップクラスだ。

しかし「得意クラブは9番アイアンで一番練習するクラブです」と絆太くんは言う。

「そうなんだよ。絆太くんの球筋はドローで確かに飛ぶ。でも、ただ力任せに振り回している感じではない。9番アイアンをたくさん練習して培った基礎の上に成り立っているスウィングなんだよね。彼を見てパッと思い浮かんだのが片山晋呉プロ。片山プロの出球のそろい具合はピカイチ。だから何球打っても同じ初速、同じ高さ、同じバックスピン量になるんだけど絆太くんもそれに近い。中学生とは思えないくらい完成されているわ」と感心する武市。


「普段はどんな練習しているの?」

「最初に片手打ちをします。右と左、どっちもです。あと9番アイアンでハーフショットをやります」

「そのときどんなことを注意しているの?」

「左手リードのイメージと、インパクトゾーンをキレイにすることです。あと手が体から離れないように気をつけています」

「ドローを打ちたいって意識があるんだね」

「はい。そのほうが飛ぶので」

「打ちたい球筋とそれに対するスウィング理論がきちんと頭の中で整理されているよね。だから、スウィングもシンプル! これに勝るものはないよ。頭の中がこんがらがっちゃっているとスウィングもこんがらがっちゃうから」

専属コーチはおらず、現在高3の兄をお手本にしたり、直接教えてもらったりしているそうだ。

「技術的なことを解説すると、若干ボールを右から見るアドレスを取る。右足首から順に脚をネジり上げるようにバックスウィング。このとき体は絶対に左に傾かずボールの右側を見たまま。ダウンスウィングでは、今度は左足首からネジり上げながら体を回転させクラブを振る。そのときもボールを見る景色は一緒。つまり、視界に入っているのは変わらずボールの右サイドってこと。これができるとクラブがスムーズにインサイドから入るからドローになるよね。彼は体幹もしっかりしていて体の軸ブレをしないから本当に毎回クラブが同じように入り、出球が一定で安定感抜群。体力もあって振る速度も速いから飛距離も出る!」

中学校では陸上部に所属していて、下半身を中心としたトレーニングも行っている。「その努力はしっかり飛距離に反映されているね」と武市。

将来は「世界の舞台で戦い、グランドスラムをしたいです!」と目を輝かせる絆太くん。通っている中学の卒業生には堀川未来夢プロもいる。

「有馬中スゴっ(笑)。グランドスラム目指してがんばってね!」とエールを送る武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月24日号より