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【菅沼菜々4勝目への挑戦】<前編>「チップインを狙うときはちょっぴり先で打つんです」

ツアー3勝を挙げながら、音楽ライブを開いたり、CDデビューしたり、マルチな才能を発揮する菅沼菜々。派手な活動が注目される一方で、プロ入り翌年の2019年から超ハードな「スパルタ合宿」を行っていることはあまり知られていない。その合宿で、ショット、アプローチ、パットを徹底的に鍛え直す知られざる菅沼菜々の姿を追った。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa THANKS/フジ天城GC、パナソニックオープンレディース

菅沼菜々 すがぬま・なな。2000年生まれ。東京都出身。高校3年で日本ジュニアを制し、18年プロ入り。23年に2勝を挙げ、25年のパナソニックオープンで3勝目を飾った。あいおいニッセイ同和損保所属

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2024年のスランプでシード権を失った菅沼は、25年のパナソニックオープンに主催者推薦で出場。71、66の好スコアで首位タイに立つと、最終日も69をマークして、トータル10アンダーで劇的な復活Vを果たした

アプローチは
チップインチャンス!

GD カラーから(ウェッジで)打つんですね。アマチュアだとパターを持ちそうな状況ですが……。

菅沼 試合では、少しこぼれてカラーから打つケースって多いですし、カラーはチップインを狙えるチャンスですから。

GD どうやって打っているんですか?

菅沼 “押し込む”っていう言い方をするんですが、ボールを右に置いてロフトを立てて、少しだけ先っぽに当てて、ヘッドをターゲット方向に押し込んでいくように振ります。

GD フェースの先で打つ?

菅沼 そうです。先めで打つと、サイドスピンが入らないので、低く出て、直線的にカップを狙っていけるんです。

GD そうなんですか!

菅沼 先めに当たりやすいように、ほんの少しボールから離れて構えるといいですよ。

GD 何球練習するんですか?

菅沼 入るまでやります。自分で納得する球を打てて、カップインさせる感触がつかめたら、次の場所に移ります。

GD カラー伝いにグリーンを1周する感じですね。

菅沼 そうかもしれません。どんなラインからもカップを狙える感覚を養っています。

チップインを狙うときは”押し込み”打ち

「ボールを右に置いて、SWのロフトを立てます。ボールをターゲット方向に押し込むようにハンドファーストにインパクト。フォローは小さめです。フェースの”先め”で打つとサイドスピンが消えるので、低く出て、直線的にカップを狙えます」(菅沼)

安全に寄せるときはピッチ&ラン

「ボールをほんの少し右に置いて構えます。クラブが体の正面から外れないように、体の回転を使ってスウィングします。バックスウィングとフォローの大きさは同じくらいで、振り子のイメージで振ると、距離感を合わせやすくなります」(菅沼)

スピンをかける

「ショットのときのスタンス幅でボールを真ん中に置いて、フェースを少し開きます。ほんの少しダウンブローにインパクトしますが、ボールを切っていくイメージで、フォローを低く出すのがポイント。クラブを速く振ってスピンをかけていきます」(菅沼)

高く上げる

「スタンスを広げて重心を落として、フェースを開きます。ボール位置は左です。コックを使って、大きくゆっくり振りますが、トップで”間”を取ると、ゆっくり振りやすくなります。ハンドレイト気味にインパクトして、ボールを高く上げます」(菅沼)

スッと上げられると
意のままに打ち出せる

GD パッティング練習を見ていて気づいたんですが、パターを替えましたか?

菅沼 いま新しいパターを試しているところなんですが、これがすごくいいんですよ。いままで使ってきたパターは、ときどきシャットに上がってしまうことがあったんですが、この新しいパター(スコッツデール テック アリー ブルー オンセット)は真っすぐスムーズに、スッとテークバックできるんです。

GD それは、とても大切なポイントですね。

菅沼 そうなんですよ。スムーズにテークバックできると、正確に打ち出しやすくなります。パッティングは、狙ったラインに狙いどおりの強さで打ち出せるかが重要なので、合宿中もずっと出球を揃える練習をやっています。

GD いまは、試合で本当に使えるかどうか、感触を確認中といったところですか?

菅沼 そうですね。私はアッパーにストロークして、ボールに順回転をかけていくイメージで打つタイプですが、新しいパターは打感が軟らかくてフィーリングもいいので、ボールがフェースに乗ってくれる感じもちゃんとあって、いい転がりのボールが打てるんですよ。

これまでの3勝はいつもタインCが相棒だった

菅沼が5年間使い続けてきたエースパターは、センターシャフト&ツノ型のピンゴルフの「タインC」。これまで挙げてきた3勝とも、手にはいつもタインCがあった

今シーズンはこのパターがエースかもしれません

菅沼は、いまセンターシャフトの新しいネオマレット「スコッツデール テック アリーブルーオンセット」を試している。ツノ型のエースパター(タインC)は、テークバックでわずかにシャットに上がることがあるが、ニューパターはヘッドの重心位置がより後方にあるため、真っすぐスムーズにテークバックできる。トップの”間”も取りやすく、狙ったラインに正確に打ち出せるという

【菅沼菜々プロおすすめ練習法】

ショートパットの出球を揃える
「パッティングでもっとも大切なのは、狙ったラインに正確にボールを打ち出せるかどうかなので、ショートパットで出球を揃える練習を繰り返しています。狙った方向に打ち出せているか、いい転がりのボールを打てているか、“1球1球確認しながら”練習します」(菅沼)

【菜々プロワンポイントレッスン】

フォローを大きくしてアッパーにストロークする
「やや左足体重で構えて、肩と両腕でできる五角形を崩さないようにややアッパー軌道でストロークしています。フェースにボールを乗せて転がしていく感覚でストロークするため、自然にフォローが大きくなります。こうして打つことで、細かい傾斜に負けない転がりのいいボールが打てます」(菅沼)

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週刊ゴルフダイジェスト2026年3月24日号より