【スウィング研究】佐久間朱莉、大久保柚季、倉林紅 今季注目の3人のスウィングを大江香織が解説!
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ステップ・アップ・ツアー賞金女王の大久保柚季、QTトップ通過の倉林紅、そして年間女王の佐久間朱莉。今季大注目の3人のスウィングを、女子ツアーを知り尽くす大江香織に解説してもらった
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

解説/大江香織
1990年生まれ。ツアー3勝。2019年の伊藤園レディスでツアーから撤退し、現在は女子ツアーの解説を中心に活動
大久保柚季
フェース面の管理が抜群に上手い

大久保柚季
おおくぼ・ゆずき。25年ステップ・アップ・ツアー賞金女王。大阪府出身の22歳
大久保プロの最大の武器は再現性の高さです。その再現性の高さの一番のキモとなるのがグリップ。女子プロはフックに握る選手が多いのですが、大久保プロはスクエアに握っています。そうすることでフェース面と左手の甲、そして左腕の側面で一直線を作ることができるため、フェース面への意識が高まり管理しやすくなります。
もうひとつは、左腕の使い方です。常に胸と左腕の位置関係が変わらずに体が回転しているので結果としてアドレスの位置に腕が戻りやすく、フェース面も安定しやすくなるというわけです。さらに言うと、トップで顔を少し傾けますが、頭の位置はほぼ変わっていません。体重移動が少ないので軌道がブレることもあまりないでしょう。フェース面の管理とこの体重移動の少なさが彼女の再現性の高さの最大の理由です。
大久保柚季の1Wスウィング
ショットの攻めっ気に注目
「調子がいいときは“ビシビシ”ピンを狙ってきます。いい意味で怖いもの知らずのマネジメントに注目してほしいです」
倉林紅
力強いハイドローが武器

倉林紅
くらばやし・こう。25年にプロテストを突破し、その年のQTで1位に。飛ばしを武器にする20歳
倉林プロの武器はインサイドアッパー軌道から出るパワフルなハイドローボールです。ドローの軌道を作っているのは、まずグリップ。右手を下から、左手を上から握る強いフックグリップになっています。アドレスの時点でハイドローを打つための準備をしているというわけです。
もうひとつ注目してほしいのがアドレス時のつま先の向きです。両足のつま先を開いて構えていますが、これは体が回転をしやすくなる効果があるだけでなく、手元の浮き上がりも抑えやすくなります。手元が浮くとフェースが開いてしまい、ドローは打てません。つま先を開いておけば体が回りやすくなるのでクラブの通り道ができて手元は浮きにくくなります。結果、ヘッドが低い位置から入りフェースが開くこともないので強いハイドローが出やすくなるんです。
倉林紅の1Wスウィング
飛ばし屋たちをもしのぐ飛距離を見たい
「躍動感あふれるスウィングで平均240Yという飛距離を武器に攻めていくところに注目すると面白いと思います」
佐久間朱莉
ひざの動きが飛びの源

佐久間朱莉
さくま・しゅり。昨シーズン、3勝を挙げ初の年間女王に輝く。埼玉県出身の23歳、通算4勝
さすが年間女王という完成度の高いスウィングです。その中でも武器となっているのが体重移動をスムーズにしている左右のひざの動きです。佐久間プロは大きな体重移動で250Yを超える飛距離を生み出しています。一見、大きな体重移動をしているようには見えないのですが、バックスウィングでは左ひざを大きく内側に入れ、ダウンスウィングでは入れ替えるように右ひざを大きく内側に入れています。これだけひざが動いていれば当然大きなパワーを生み出せます。
このひざの使い方にはもうひとつメリットがあります。それは軸ブレが最小限になること。単純に大きな体重移動をしようとすると軸がブレやすいのですが、ひざを使うことで軸の位置が変わらずに体重移動できるため、パワーも生み出しつつ、再現性も失わないのです。
佐久間朱莉の1Wスウィング
常に平常心が年間女王の強み
「一番の努力家と言っていいほど、すべてに貪欲です。どんな時も平常心で戦っている佐久間さんには揺るがない“強さ”が見えます」
月刊ゴルフダイジェスト2026年4月号より


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