【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.34「食事、移動、宿泊…米ツアーのメンバーは至れり尽くせりです」
藤田寛之「フリスコより魂を込めて」
2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら
- 2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート! PHOTO/BKコーポレーション >>前回のお話はこちら PGAツアーチャンピオンズは、プレーオフ第1戦で敗退。ボクのシーズンは終了しました。最終的なポイントランクは65位です。今季の調子を考えれば、当……
今季ツアーはすでに終了してしまったため、今回からはボクが戦ってきたPGAツアーチャンピオンズを振り返っていきたいと思います。
まずは「ホスピタリティ」です。選手はツアーメンバーになることでさまざまな特典が受けられます。一番大きいのは選手たち全員に医療保険、退職金や年金的なものが付くことです。これは日本ツアーにはないものです。そしてツアーとパートナー契約をしているエアラインやレンタカーがお得に利用できます。たとえば、今季はデルタ航空がパートナーでしたが、デルタ航空の上級ステータスが付与されるんです。
そうすると席のアップグレード、荷物制限の緩和、優先搭乗などができるわけです。レンタカーはエイビスでしたが、半額くらいでクルマが借りられました。クルマに関しては、試合の8割はコーテシーカー(大会側が貸し出すクルマ)です。空港に着けばすぐにコーテシーカーが使え、帰りは空港で乗り捨てできます。これほど快適なことはありません。宿泊についても選手用のホテルがいくつも用意されていました。ボクたちは杉浦マネジャー、小沼キャディの3人でしたのでレンタルハウスを利用していました。家のほうがコストが安かったからです。
また飲食についても困ることはなかったです。ゴルフ場に行けば、朝食、昼食が食べられます。試合によっては夕食もありました。ドライビングレンジ、練習グリーン、各ホールなどにテントがあって、そこにドリンクやフルーツ、軽食が置いてあり、選手は自由に利用できます。日本だと会場に着く前にドリンクを買ったりしていましたが、その心配はなかったです。とにかくあらゆるサービスが選手ファーストに考えられていて、居心地がとてもよかったです。本当に至れり尽くせりといった感じでした。
最後は自分が今季ツアーで購入した記念Tシャツを紹介します。全米プロシニア、全英シニアOP、入るのに苦労したサイプレスポイントCのTシャツです。思い出と実益(部屋着で使う)を兼ねたボクの小さな幸せです。
チャンピオンズは食事フリーです!
今週は家の掃除と荷物整理。ツアー中の朝食ではエッグステーションの卵料理をよく食べていました。どの試合もシェフが作ってくれるんです。幸せなことです


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年11月25日号より


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