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【ゴルフせんとや生まれけむ】古今亭伝輔<後編>「一度は回ってみたい 実家そばの超名門コース」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き落語家の古今亭伝輔氏。

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  • ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、落語家の古今亭伝輔氏。 私の実家は埼玉県の鶴ヶ島市にあり、近所にはゴルフ場や練習場が山ほどあります。東京オリンピックの会場にもなった霞ヶ関CCまでも自転車で10分ほど。その環境のおかげもあり中学の頃から遊びでボールを打っていましたが、本格的……

私は小中高とずっとサッカーをやっていました。中学時代には埼玉選抜に選ばれたこともあったんですよ。高校でケガをして結局ダメになっちゃいましたが……。でも、スポーツ自体は好きだし運動神経にはそれなりに自信を持っていたんで。それなのにゴルフはどうにも思うようにいかず、悲しいかなベストスコアの98が一向に更新できないでいるんです。

ゴルフって100の壁があって、その次は90がコンスタントに切れるようになる壁があって……と、よく言うじゃないですか。それが私の場合は今、第一歩でつまずいていて、そこで苦労しているという感じなんですよね。

ゴルフを始めてしばらくのうちは、ドライバーは「飛ばそう」とばかり考え、目いっぱい振っていたんですけど、スライスがどうしても止まらない。だったら飛距離よりも確実性を高めようと考えてがむしゃらに振るのをやめました。結果、飛ばないけれどフェアウェイに行くようになり、大ケガはしなくなりました。堅実なゴルフ、それが今のモットーです。


一方苦手なのはグリーン周りです。私の場合、調子のいい時と悪い時の差が激しすぎるという特徴がありまして……。しかも最近は圧倒的に悪い時が多くなってしまって。むしろそれが普通、みたいになっています。ここを強化しないとベスト更新はないなとわかっているんですが、なかなか練習ができなくて……。 

さてさて、今ゴルフにすっかりハマってしまった私には大きな夢というか、いつかは実現したい目標が3つあります。まず少なくともこの1、2年以内に達成したいのがコンスタントに100を切れるようになること。当面のライバルともいえる一蔵兄さんには、始めのうちは20のハンディをもらっていたのが今ではスクラッチなのでなかなか厳しい。常に90台で回れるようになればいい勝負ができるんじゃないかなあと思うんですよ。「伝輔はまだまだだな」と油断しているであろう兄さんを何とかギャフンと言わせたいんです。 

2つ目の目標は東京五輪の舞台になった、あの名コース、霞ヶ関CCでプレーすることです。実家のすぐ近くで高校生の頃は毎日のようにその脇を自転車で通っていた霞ヶ関が、そんなにすごいコースだなんてちっとも知らなかったです。まさに近くて遠いコース。そう簡単にはプレーできないかもしれませんが、いつかは必ず実現して故郷に錦を飾りたいです(笑)。

そして、最後の3つ目の目標は落語界にゴルフ人口を増やすために一蔵兄さんが私を誘ったように、私も誰かを引っ張り込みたいということ。実は今、ひそかに狙っている後輩がいまして(笑)。三遊亭ふう丈と林家木久彦の2人です。ふう丈はそんなにうまくはないんですが、噺家になる前にゴルフ経験があるそうだし、木久彦も興味を持っているらしく脈アリかなと。ただし、木久彦は今年の春に真打になったばかりだからしばらくはお披露目で忙しくてゴルフどころではないかもしれませんね。いずれにしてもこの2人には余一コンペにも参加してほしいんですよ。でないと、雑用係はいつまでも私じゃないですか(笑)。


古今亭 伝輔

84年7月2日生まれ。埼玉県鶴ヶ島市出身。高校卒業後、介護職を経て09年、古今亭志ん輔に入門。14年、二ツ目、24年、真打に昇進。ベストスコアは98

週刊ゴルフダイジェスト2025年7月22日号より