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【練習場の“浦”メニュー】Vol.7 100%のスウィングで110%飛ぶようになる!? ウソみたいなホントの練習法

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。世の中には「力むな」「力を抜け」というレッスンがあふれているが、浦さんは「飛ばしたかったらちゃんと力め」と言う。飛ばすための正しい力み方が身に付く練習法を教わった。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Takanori Miki THANKS/√dゴルフアカデミー 

浦大輔

うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・池上で√d golf academyを主宰。「浦大輔オンラインアカデミーサイト」では、スペシャルドリルやマル秘レッスンを有料会員限定で配信中

>>前回のレッスンはこちら

  • 身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。前回、「飛ばさないとき」は足指を浮かしたまま打つ、という極意を教えてもらったが、ということは「飛ばしたい」ときはその反対? 飛距離アップに有効だという「つま先」の使い方を教わった。 TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara T……


今月の浦メニュー
100%のスウィングで

110%飛ばす!


飛ばすための力の
出し方を知ろう

飛距離アップは、プロ、アマ問わずあらゆるゴルファーの望みですし、私のところに来る生徒さんも、例外なく「飛ばしたい」と言います。でもゴルフのレッスンって「力むな」「力を抜け」っていうワードにあふれている。これっておかしいと思いませんか?

私の飛ばしのレッスンは、グリップはしっかり握らせますし、絶対に「力むな」とは言いません。むしろ「もっと力め!」と言うケースがほとんど。力の入れ方が悪くて動きを阻害するケースがあることは事実ですが、ヘッドスピードが飛ばしの根源である以上、力を入れない、パワーを出そうとしないほうが飛ぶなんてことは、そもそもあり得ないんです。


今回紹介する練習法も、飛ばすための力の出し方を身に付けるためのもの。クラブを速く振って飛ばすために、腕も体ももっとちゃんと頑張らなきゃダメ。それを理解し、正しい頑張り方を身に付けるために有効な練習です。

使用クラブは7番くらいのミドルアイアン。まず普通に……というか頑張ってフルスウィングして、何ヤード飛んだかチェックしてください。仮にフルショットで150ヤード飛んだとしたら、次にトップを少しだけ小さくして同じ150ヤードを飛ばそうとしてください。「そんなのムリ!」って思うかもしれませんが、これは誰でも頑張れば絶対できます。

95%のスウィングで100%の飛距離が出せたら、次は90%のスウィングで100%の飛距離、それができたら85%。こうやって、スウィングを抑えてもフルショットと同じだけ飛ばす練習をしてください。だいたい70%の手元が腰くらいのトップでも、100%の飛距離は出せます。そうしたら今度は、スウィングを75%に戻して105%の飛距離を打つんです。ここまでできていればこれは簡単。だいたいの人は、トップを100%のフルスウィングのところまで戻したら飛距離は110%くらいになります。もともとの効率が悪い人は、さらに飛ぶようになることも珍しくありません。

スウィングを小さくしながらフルショットと同じ距離を打つ

漫然とスウィングしていると、体はどんどんサボり始める。より小さな動きで同じ距離を打とうとしたときに発揮するパワーや効率のいい動きを掘り起こすことで、筋力アップせずに飛距離を伸ばすことができる

トップを小さくしても飛距離を出すポイントは、スウィングを「急ぐ」こと。始動からフィニッシュまでにかかる時間を短くする意識を持ってください。このとき手や腕はリラックスしますか? 絶対力みますよね。この力みこそが飛ばしに必要なパワーなんです。

人間、ナイスショットした後に同じようにスウィングしようとすると、体は無意識にサボって仕事量を減らして同じ距離を出そうとするんです。この練習はそのサボりを許しません。飛ばそうと思ったら急がなきゃダメだし、もっと焦って力む必要がある。それを忘れないでください。

ただしゴルフスウィングは自分だけでなくクラブとの共同作業。そのためこの練習だけでは「自分過剰」になってバランスが崩れるリスクがあります。それを防ぐために、次回はこれと対になる練習法を紹介しようと思います。

振り幅を100%から70%にして
フルショットと同じ距離を出し
100%に戻して飛距離アップ

フルショットからトップを少しずつ小さくしながら、フルショットと同じ距離を打つ。70%のトップで100%の距離が打てたら、スウィングを100%に戻せば元の110%の距離が出せる

全番手の絶対的な飛距離が伸びる!
スウィング効率が劇的にアップするので、全番手の飛距離が伸びる。意図して正しく力む方法もわかるので、従来の悪い意味での力みや打ち急ぎなども起こりにくくなるし、ゆるむミスも出にくくなる

月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より