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【ゴルフせんとや生まれけむ】メイン平<前編>「今秋初めてチームのコンペを開催。優勝者には特注のグリーンジャケットを用意したのですが…」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、ラグビー選手のメイン平氏。

NTTリーグワン2024-25は12月21日(土)開幕です。どうぞよろしくお願いします。リコーブラックラムズ東京でフルバックを務めるメイン平です。さっそく宣伝してしまいましたが、今日はラグビーではなくゴルフの話ですね(笑)。

ブラックラムズ東京は外国人選手も含めてゴルフ好きがけっこういるんです。さすがにシーズン中は無理ですが、オフにはチームメイトとラウンドすることもあります。でも、ただプレーするだけでは面白くないでしょう。そこで、みんなが喜ぶようなことができないかなと考えて、今秋、コンペを開催したんです。名付けて「ブラックラムズマスターズ」。ちょっと格好いいと思いませんか(笑)? こだわったのは名前だけではありません。

本家マスターズのロゴを意識したオリジナルのワッペン付きのグリーンジャケットを特注しました。内側には優勝者の名前を毎回刺繍で入れていくつもりです。ちなみにオーダーメイドで8万円ほどかかりましたが、参加者全員で割るからなんとかなります。ただ、1つ大きな問題がありました。サイズです。ラグビーはポジションによってすごく大柄な選手もいれば、小柄な選手もいます。例えば、前列のプロップの選手なら100キロ超は普通で、フォワードとバックスをつなぐスクラムハーフの選手は比較的小柄です。ジャケットをどの選手のサイズに合わせるか、僕も頭を痛めました。いろいろと考えて、大きすぎず小さすぎずのセンターの選手に合わせて作ったんです。

そして、コンペ当日、会場の千葉・ニュー南総GCに集まったのは16人。プレーはハンディなしのスクラッチのガチ勝負。負けず嫌いばかりですから、みんな勝負に徹してラウンド中はかなりシビアでした。ところが幹事の僕は後半、かなり集中力が落ちていたんです。というのも、参加者16人のなかで190センチ120キロと最も大きなプロップ、パディー・ライアンが勝ちそうだと知ったから。「ジャケットが入らないかも…… 」と思い出したらそればかり気になってしまって(笑)。結局、パディーが87のスコアで優勝。オーストラリアで小さな頃からゴルフをやっていて上手だということは知っていましたけど、まさか初代チャンプがプロップの選手とは(笑)。ドキドキしながら表彰式に臨んだのですが、ジャケットはパツパツながら何とか入ってホッとしました。僕のこんな気持ち、誰も知らないんですけど……。

ちなみに僕はコンペの発案者ですし、実はひそかに優勝を狙っていたんです。これまで自己流でプレーしていましたが、コンペ1カ月前からこっそりレッスンに通ったほどです(笑)。しかし、残念ながら、そのレッスンで「グリップはこう」「トップの位置がこう」などと体の動かし方を細かく習ったら、逆に体がまったく動かなくなりまして……。ラウンド途中でわけがわからない感じになって、101叩いてしまいました。スクールは……退会してしまいました。それでも、あんな楽しいコンペは初めて。シーズン中は無理なので開催は年に1回と言ってますけど、できれば2回やりたいですね。

>>後編につづく

メイン 平

2000年宮崎市生まれ。4歳からラグビーを始め、奈良県の御所実業高卒業後ニュージーランドのクラブチームを経て2020年リコーブラックラムズ東京に加入。ポジションはフルバック。2022年ウルグアイ戦で日本代表初キャップを獲得。ベストスコア91

週刊ゴルフダイジェスト2024年12月31日号より