【企業ゴルフ選士】Vol.15 みずほリサーチ&テクノロジーズ・高橋大輔さん「“ゴルフばか”の方々に刺激を受けました」
戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士はみずほリサーチ&テクノロジーズの高橋大輔さん。
ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/久邇CC
今週の選士
みずほリサーチ&テクノロジーズ
ITインフラ事業部
第2部第1チーム 第3課
高橋 大輔さん
中学1年でゴルフを始め、中高時代は数多くの試合を経験。新卒で入社してからは、個人のラウンドを楽しみながら、ゴルフ部の団体戦にも魂を燃やす。自他ともに認める練習好き、筋トレ好きでもある
みずほリサーチ&テクノロジーズ
銀行、信託、証券、アセットマネジメントを擁するグローバル金融グループのシンクタンク、システム開発会社。「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げ、お客さまニーズと、経済・社会の変化をいち早く予見し、解決策を見出すための変革に向け、お客さまとともに挑戦を続けている
ゴルフ部きっての
愛されキャラ
2016年にみずほリサーチ&テクノロジーズへ新卒で入社し、グループ向けのITインフラを開発・構築する業務を行う高橋大輔さんは、同社ゴルフ部のいわば稼ぎ頭。ベストスコアは67、柔らかな物腰からは想像がつかない爆発力を秘めている。
そんな高橋さんがゴルフを始めたのは明治大学付属中野中学校1年の頃。先生から勧められ、ゴルフ部へ体験入部をしてすぐに虜となった。高校でもゴルフ部に入り、多くの試合に出場したが、大学では体育会を選ばなかったというが。なぜ?
「高校の団体戦で全国大会まで行った経験があるのですが、いまプロになっているような選手たちと回るなかで、このレベルで戦っていくのは厳しいだろうなと思ってしまって」
聞くと同年代には浅地洋佑や堀川未来夢、佐藤大平、松原大輔、川上優大など、そうそうたるメンツが並ぶ。確かにジュニア時代からアンダーパーを連発してきたような選手たちを目の当たりにし、ある意味“燃え尽きて”しまったのかもしれない。
「大学では体育同好会連合会という、体育会とサークルの間に位置付けられた団体に入りました。もちろんゴルフです。週3、4日はゴルフの練習をして、あとは勉強やアルバイトという日々でしたね」
どんな場面でも臆さない
天然由来(?)の強心臓
ジュニアゴルファーが成長の過程でさまざまな楽しみを覚え、多くの“やらなければいけないこと”が増えていくなかで、やがてゴルフ漬けの日々からフェードアウトする例は珍しくない。そもそも新社会人にゴルフを楽しむ余裕はない……と思いきや、人にも運にも恵まれた。
「入社して配属された部署の上司がゴルフ好きで、入社1年目からよく誘っていただきました。部内のコンペではベスグロを取ったこともあるんですよ。目上の方から誘っていただく機会も増え、25歳のときに当時の社長にも誘っていただきました。1番ティーでは、これまで経験したことのない緊張感を覚えましたが、雲の上の人すぎたからでしょうか。その後は楽しくゴルフできました」と笑う。どんな相手の懐にも飛び込めそうな人懐っこさ。高橋さんは“愛されキャラ”である。
武器はもう1つある。それは勝負強さ。
「27歳のとき、当時のゴルフ部キャプテンから『一緒に試合へ出ないか』と誘っていただいた試合で団体優勝してしまって。個人でもメダルをいただきました」
高校卒業以来となる大舞台で74の好スコアを出したうえ、今年の日経カップA予選でも69と爆発。聞けば何度も試合会場でベストスコアを更新してきたというから驚きだ。
目標はあくまでも高く。
でも……成就しそう
高橋さんは現在、週に5〜6回のジム通いと週3ゴルフという驚異のルーティンをこなしている。もちろん仕事を精いっぱいやったうえでだ。
「もう1年たちますが、周りの方の“ゴルフばか”ぶりを見て『自分も頑張らないと』という思いが芽生え、この生活になりました」
メンバーと喜びを分かち合える団体戦が今は心地良いという高橋さん。現在、グループのゴルフ部が統一されたため、以前登場した渡辺圭介さん(みずほ銀行)も、ライバルであり同じ目標を目指す仲間だ。
「でも、渡辺さんのほうが全然上です。安定感もありますし、試合の強さもすごい。今は団体戦に重きを置いているので、一番の目標は日経カップ優勝ですが、個人戦にも出たいです。日本ミッドアマの上位……できれば優勝したいです」
社会人アマ最強の座は果てしなく遠いが、ある日突然優勝しそうな気がするのが不思議だ。仲間たちからいじられつつ、祝福される姿が目に浮かぶ。
高橋大輔さんの14本セッティング
週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号より