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【読者記者】No.1885「ドライバーでよくフックが出る。フェースを返さないように意識しているのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーでフックが止まらなくなる」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/honobo Golf

読者記者No.1885 若井菜々子さん

●19歳 ●大学生 ●ゴルフ歴/8年 ●ベストスコア/72 ●アベレージスコア/76 ●ドライバー飛距離/235ヤード

先生/井上靖

71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追究。「八王子ニューゴルフ」、「honobo Golf」、「飛鳥ゴルフ練習場」、「相模川ゴルフガーデン」でレッスン中

若井さんのお悩み
「ドライバーのフック傾向が強い」


ドライバーがほとんどフックするので気持ちよく振り切れません。ずっとフェースを返さないで打ったり軽く振ったりしていつもごまかしています。


ダウンスウィングでクラブがかなり背中側から下りてきているのがわかる(3コマ目)。フックを軽減するには、プレーン自体をもう少し左に向ける必要がある

若井 プレーしているとフックが止まらなくなることがあって……。

井上 根本的な問題として、プレーンが右を向きすぎています。つまり、インサイドアウトに振りすぎということですね。あえて、逆のアウトサイドインに振って、ボールを左に出す練習をすると、普段のプレーンの向きとの違いがわかって、結果、ストレートなプレーンで打てるようになると思います。

若井 左に振ると、上体を右に傾けないで振る感じになりますね。

井上 フック傾向の強い人は、ダウンスウィングで右のサイドベンド(右わき腹を縮める動き)が強いという特徴があります。コースでフックが出たら、少しサイドベンドを弱めて振ってあげると、プレーンの向きを修正できます。それと、ボールから遠く立つほどクラブはインから下りますから、少し近づいて立つのも応急処置としてはいいでしょう。

<問題点>
クラブ軌道がイン‐アウトすぎる

イン‐アウトに振る人が左を嫌がると、右に出そうとして、ますますインから振る傾向がある。フックを弱めるには軌道の修正が必要

記者「フェースを返さないで振るようにしています」
プロ「フェースより軌道を修正するほうが先です」

持ち球がフックの人はボールを右に出すのに慣れているので、それを左に出すように練習する。フェースだけを左に向けると「チーピン」になるので、軌道全体を左に向けることが大事。左に出せるようになった後にフェースの向きを調整すると、フェードも打てるようになる

右サイドを「縮めない」イメージでスウィング。
軌道がストレートに近づいてきた!

スコッティ・シェフラーなどのフェードヒッターは、ダウンスウィングで上体がほとんど右に倒れないのに対し、ローリー・マキロイなどドローヒッターはやや倒して打つ。つまり、上体を右に倒さないように意識することで、フックを弱めることができる

ダウンスウィングでなるべく上体を右に傾けずに振るのが、最近のスウィングのトレンド。そのほうが体の回転がスムーズになりヘッド速度も上がる。右わき腹を縮めるとイン‐アウトが強くなる

対処法
ボールに近づいて立って構える

ボールに近く立つと、自然に上体が起きたアップライトな構えになる。プレーンもアップライトになり、イン‐アウト軌道が弱まる

ボールから遠いほどインから入りやすい

ボールから離れて立つとプレーンがフラットになるので、ボールに向かう途中のイン‐アウト軌道が強くなってしまう

もう1ポイント
グリップはあえて長めに持つ

グリップを長く持って、あえてクラブの操作性を落とすことで、自分自身で動かしすぎてしまうのを防ぐことができる

<取材後記>
上からビュンと打てた
フックが怖くて最近は試合でも思い切り振れてなかったんですが、ボールに近づいてアウト‐インのイメージで振ると、フックは出ないので強くビュンと振れる気がしました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号より

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