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【企業ゴルフ選士】Vol.13 artienceグループ・福原弘一朗さん「仲間と同じ目標に突き進む。仕事もゴルフもこれが楽しい」

戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士はartienceグループの福原弘一朗さん。

ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/堀兼ゴルフセンター


今週の選士

artienceグループ トーヨーケム
着色生産部
生産技術課 課長
福原 弘一朗さん


若手時代は海外の関係会社や新工場の立ち上げに尽力。現在は同社に新設された生産技術課の初代課長として新たな生産プロセスの構築や工場のDX化構築など、今までない分野の開拓を進めつつ、昨年よりゴルフ部の主将を務めている

artienceグループ

artience株式会社(旧 : 東洋インキSCホールディングス株式会社)を持株会社とし、色材・機能材、ポリマー・塗加工、パッケージ、印刷・情報の4つのセグメントで事業を展開。エネルギー、エレクトロニクス、バイオ・ヘルスケア分野などに領域を広げている

38歳のデビューから
“どハマリ”の連続

ファインケミカル素材の開発、提案を行うartienceグループの事業会社であるトーヨーケム株式会社で生産技術課の課長を務める福原さんがゴルフを始めたのは38歳になってから。「30代に差し掛かった頃から同僚や友人から誘われていましたが、気乗りせず断っていました。ですが38歳の誕生日に友人からゴルフウェアをプレゼントされ、仕方なく中古クラブを購入したんです」。

渋々行った2度の練習場を経て初めてゴルフ場に立った瞬間、「一発で虜になった」と福原さん。それまで趣味といえばお酒くらいしかなかったが、その開放感と爽快感から一気にのめり込み、半年後には大宮国際CCの会員権を購入することに。その10カ月後にはクラブ競技に出場し、3年目にはAクラス入りを果たした。「調子に乗って出場した」という彩の国ゴルフ大会では2位に入り、その後埼玉オープンの出場権を手にするに至るが、ここで惨敗。

「もう悔しくて(笑)。そこからさらに腕を磨くべくミッドアマにも参加するようになりました。当時は毎日練習場へ行き、ひじを壊すほど打ち込みましたね。ちょうどその頃、会社で『ゴルフばか』と呼ばれる4人が集まり、ゴルフ部を結成したんです。なんと初めて出場した埼玉県社会人チーム対抗ゴルフ選手権(2018年)で優勝し、今度は団体戦の楽しさに“どハマリ”しました」

連帯感に魅了され
個人戦から団体戦に

23年に初代主将からその座を譲り受け、現在は同社ゴルフ部のメンバーたちとともに、団体戦に“魂を燃やして”いる。というのも福原さんがゴルフ部について語るとき、とにかく一語一句が熱いのだ。

「だって個人戦で満足いく結果が出たとしても、誰かと喜びを分かち合えないじゃないですか。団体戦だと『あいつも頑張っているんだから俺も頑張らないと』という気持ちにもなるし、結果が出たときの喜びは個人戦の比ではありませんよ」

その熱量の源は、福原さんの『これまで』に端を発しているのだろう。

「家の事情から15歳で前身となる東洋インキへ就職し、とにかく仕事と家庭に必死でした。10代は品質保証で20代は生産、30代では技術開発と、社内で職が転々と変わったこともあり、めちゃくちゃ忙しかったんです。そんななか19歳で長女を、21歳で長男を授かったとき『勉強を教えられない父親にはなりたくない』と通信制の高校に進学しました」

中学卒業と同時に仕事に就いたのだから、もちろん学校の部活動は経験したことがない。仲間と共通の目的に向かって突き進み、結果を分かち合う。子どもたちが巣立った現在、まさに青春真っただ中なのだ。

ゴルフ・仕事・家庭
4つの夢にまい進中

「負けん気が強すぎて10代の頃は暴走したこともありました」と笑う福原さんには、4つの夢がある。

「1つ目はゴルフ部で全国大会のベスト10に入ること。そのためには自身の腕をさらに磨く必要もあることから“ハンディ5下”(現在はHC6)とクラチャン獲得が2つ目の夢です。そして3つ目は……2歳になる双子の孫が岩井姉妹のようなプロゴルファーになればいいなって」

4つ目は仕事のこと。職員が一丸となって目標達成に臨むことができる課を作ってきた自負はある。そんなチームを引っ張っていける後継者を育成することが4つ目の夢だ。

「ゴルフをやっていなかったら、今ごろ飲んだくれていると思います」と笑う福原さんの熱量は現在も落ちることなく、月火はジムでトレーニングに励み、水木は練習場で球打ち。金曜が休みで土日ラウンドという濃厚すぎる毎日を送っている。38歳でゴルフウェアをプレゼントしてくれた友人、ナイスアシスト!

福原弘一朗さんの14本セッティング

“格好から入る派”の福原さんのベタぼれポイントはブランドロゴ。「打てる打てないというより、格好良くありたいのでマッスルバック(笑)。とはいえシャフトはしならせたいので軟らかめが好みです」

週刊ゴルフダイジェスト2024年11月19日号より