【スウィング解説】宮本勝昌「ピタリと止まったフィニッシュに“足腰の強さ”が見て取れる」
レギュラー時代と変わらず、シニアツアーでも力を発揮している藤田寛之と宮本勝昌。息長く活躍できている秘訣について、内藤雄士がスウィング面から分析!
解説/内藤雄士
日大ゴルフ部在籍中にアメリカへゴルフ留学し、98年にツアープロコーチとして活動を開始。これまで丸山茂樹はじめ多くのプロを優勝に導き、現在は大西魁斗らを指導
>>藤田寛之のスウィングはこちら!
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フィニッシュでピタリと止まれる
足腰の強さ
昨年のファンケルクラシックで優勝した際にも、いやらしく感じるホールのティーショットでコントロールしたフェードを打って、しっかりフェアウェイをキープしていたのを記憶していますが、シニアになってもクラブの動きをきっちり体でコントロールできているというのが、宮本選手の第一印象です。
藤田選手と同じく、若い頃とほとんどスウィングが変わっていないように見えますが、そう見える要因の一つはフィニッシュです。
シニアになると多くの選手がフィニッシュで「ピタリ」と止まれなくなる。それが宮本選手は、若い頃と変わらず綺麗なフィニッシュを取ることができていますが、要因はやはり下半身の強さにあります。飛ばすためにはクラブスピードを上げる必要があります。プロは誰もがそのすべを知っていますが、シニアになって筋力が衰えるとそのスピード感に耐えられなくなるわけです。
ゴルフにおいて、スウィング動作は基本的に肩、股関節、胸椎の動きで成り立っていますが、車のサスペンションと一緒で、年齢を重ねると潤滑油が減るのと同じように、スムーズな動きがやりにくくなります。それを可能にしているのはやはりストレッチやトレーニングという“努力”なんです。
藤田選手と同じように、それを支えている下半身の強化もしっかり行えているからこそ、10年前のスウィングと比べても大きく変化していないように見えるわけです。これはアマチュアのシニアゴルファーにも参考にしていただきたいですね。
宮本勝昌の1Wスウィング(2012)
宮本勝昌の1Wスウィング(2024)
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週刊ゴルフダイジェスト2024年10月15日号より