【企業ゴルフ選士】Vol.4 清水建設・鈴木徹也さん「ゴルフ部に入ったことで“人の輪”が確実に広がりました」
戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回の選士は清水建設の鈴木徹也さん。
ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/北谷津ゴルフガーデン
今週の選士
清水建設株式会社
東京支店 総務部 総務グループ長
鈴木 徹也さん
クラブを握ったのは3歳頃で、本格的にのめり込んだのは大学時代から。それまで大学時代の友人と“個”のスキルアップを目指していたが、現在は“部”のレベルアップを胸に奮戦中
清水建設株式会社
1804年創業のスーパーゼネコンで、民間建築や都市土木や社寺仏閣などの修繕保存工事にも定評があり、広島原爆ドームの保存工事や沖縄首里城の再建工事を担った実績も。首都圏の大型再開発工事にも注力している
清水建設ゴルフ部の
創設メンバーのひとり
清水建設ゴルフ部が創設された2016年からのメンバーである鈴木徹也さんは、総務畑で法律を扱う業務を主に行い、「当時の支店長に推薦されてゴルフ部へ入った」という実力派。入部当初からレギュラーとしてチームに大きく貢献している。
「大学ではゴルフサークルに在籍していました。東日本学生ゴルフ同好会連盟の大学対抗リーグ戦ではAブロックまで行ったことがあり、当時のスコアは80台前半くらいでした」
そんな鈴木さんは中央大学時代に法学部へ在籍していたこともあり、卒業後は法曹界を目指すことに。ちょうどその頃ロースクール(法科大学院)制度が発足し、鈴木さんもその道へ進むことになるが、司法試験の壁は高かった。
「28歳でその道を諦めて就職活動をしていたのですが、ちょうど清水建設にロースクール卒業生を対象とした会社説明会があるということで参加し、面接を経て縁あって就職させていただくことになりました。入社してから総務部で契約や法律関係の仕事に携わるなかで、ゴルフに関しては大学時代からの友人と趣味として上達を目指していたんです」
個の競技から団体の競技へ
32歳で江戸崎CCのメンバーになり、入会後は月例競技や理事長杯に出場し、優勝したこともあった。ハンディは8となり、いわば“個の競技”として向き合っていたゴルフだが、その後転機が訪れることになる。
「小学校から高校までサッカー部だったこともあり、ある日、会社でフットサルの集まりへ行ったんです。そうしたら清水さん(連載第1回で登場。清水建設ゴルフ部の創設者)と偶然お会いして、自然とゴルフの話になりました。
ゴルフ部を創設するとき私のことを覚えてくださっていたのでしょう。その話が当時の支店長の耳に入り、支店長からゴルフ部創設メンバーに推薦していただいたんです。
喜んで入部させていただきましたが、俱楽部競技など個人の活動に時間を割く余裕はなくなってしまいました。とはいえ緊張感もあり、同じ目標に向けて切磋琢磨できる仲間と一緒にゴルフができ、プロコーチのレッスンも受けられるゴルフ部の環境がとても良く、おかげで今や完全に部活動が中心。
人付き合いの幅が広がり、社内でも部署を超えて人間関係が広がるのを感じます。初めての方と会った時にもゴルフの話をすれば距離が縮まるし、人とのつながりという点で、ゴルフは一番役立ってくれています」
実力はさらに上がり、現在のハンディは4。目標はコンスタントにパープレーで回ることだと言う鈴木さんは、さぞやゴルフ一色かと思いきや、意外とそうでもなかった。
ゴルフだけじゃダメ。
でも考えることは?
「家族と過ごす時間も大切ですし、あまりゴルフに時間をかけすぎないように意識はしています。ゴルフばかりになるとルーティンワークになりそうな気がしていて」とは言うが、話を聞いていると、「空いた時間はゴルフの動画チェック」「スウィング理論を研究するのが趣味」など、やはりゴルフが“好きすぎる”様子。
「ゴルフは同じ場面が二度となく、そのときにできる最善を考えて実行し、それが上手くいくと楽しいし、失敗しても次へつなげていける。この繰り返しで“スコア”という上達が目に見える魅力にはまってしまいました」
最近はまっているのは「いろいろなスウィング理論を自分に当てはめて練習場で試すこと」だという。
「動画などでいろいろななプロコーチの理論を見て試すので、いつも違うスウィング(笑)。それで上手くいくと楽しいじゃないですか」
鈴木徹也さんの14本セッティング
週刊ゴルフダイジェスト2024年9月17日号より