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【勝負を決めた1本】<前編>デシャンボーの「人生最高のバンカーショット」を支えたウェッジ

早いもので、今年ももう一年の折り返し。ツアーも後半戦に突入する。そこで上半期を振り返り、優勝者の勝負を決めた一打と、その一打を生んだクラブを見ていこう。

PHOTO/Blue Sky Photos、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Getty Images、Kyodo News

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デシャンボーが1打リードで迎えた最終18番。ティーショットを左サイドのネイティブエリアに打ち込み、2打目は木が邪魔になりバックスウィングが思うように取れない。なんとか打つもボールはグリーン手前のバンカーへ。ピンまでは残り55ヤード。優勝会見で「あのバンカーショットは私の人生最高のショットだった」と語ったが、難しいバンカーショットをピン手前約1メートルにピタリと止めて、優勝を確実なものにした。

ピンゴルフ
「グライド4.0」

デシャンボーは56度を1度立てて55度に。シャフトは37.5インチと市販モデルより2.25インチ長くしてほかのアイアンと同じ長さに揃えている

3日目を首位タイで迎えたシェフラー。前半は1アンダーでハーフターン。ところが10番でダブルボギー、11番ボギーとスコアを落としてしまう。「10番では突風が吹いて、奥の茂みに落ちてダブルボギー。11番でもボギーを叩いてしまい、首位から数打の差をつけられた」とシェフラーは振り返る。そして迎えた13番パー5。実は前日に2打目をクリークに入れボギーとしていたが、残り217ヤードを4UTで振り抜き、見事2オン。今大会自身唯一のイーグルを決め首位に返り咲く。終わってみれば後続に4打差をつけ、2度目のグリーンジャケットに袖を通した。

ダンロップ
「スリクソン ZU85」

2018年発売。アイアンのような操作性と中空構造ならではの高弾道を実現し、安定したスピン性能を発揮。シェフラーは#3(20度)と#4(23度)を使用

前週のウェルズファーゴ選手権で最終日を単独首位で迎えながら、マキロイに逆転負けを喫して迎えた全米プロ。最終日最終組で回るも、先に上がったブライソン・デシャンボーがスコアを伸ばし、首位タイでホールアウト。迎えた18番ホール、バーディパットを外せばデシャンボーとのプレーオフ。上りの1.8メートルはカップ際で切れそうになるも左の壁に当たりカップに吸い込まれた。東京オリンピックで金メダルを獲りながらもメジャーには縁がなかったシャウフェレが悲願のメジャー初制覇を手繰り寄せた。米国の五輪代表にも決まり、この夏は連覇を狙う。

オデッセイ
「トゥーロンデザイン ラスベガス #7CH」プロトタイプ

2020年から22年にかけて愛用した「オー・ワークス #7CH レッド」に色とサイトラインを合わせたシャウフェレ専用のプロトタイプ

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週刊ゴルフダイジェスト2024年7月23日号より