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【読者記者】No.1867「ドライバーが一度曲がり出すと止まりません。原因は?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーが左右に曲がる」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/オールデイゴルフ馬橋

読者記者No.1867 石田武士さん

●46歳 ●会社員 ●170cm・78kg ●ゴルフ歴/6年 ●ベストスコア/92 ●アベレージスコア/103 ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/加藤颯

98年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、競技ゴルフに転向し、わずか2年でPGAティーチングプロ実技試験合格。ツアープロを目指しつつ、レッスン活動を行う。オールデイゴルフ所属

石田さんのお悩み
「ドライバーが左右に曲がる」


ラウンド中、ティーショットが一度曲がり出すと止まらなくなります。スコアのよしあしがほとんどドライバーの出来で決まってしまうんです。


下半身に比べて上半身の出力が大きいスウィング。そのため、上半身に関しては最大出力を超えた振り方になっている。曲がるのはこれが原因か

石田 ドライバーが曲がり始めると、スコアにならなくて……。

加藤 上半身の力感が強くて、全体的にリズムがよくないですね。練習場で一生懸命ドライバーを打つ感じで、コースでもそのまま100パーセントのスウィングをしてしまっているんだと思います。

石田 確かにそうかもしれません。

加藤 少し、下半身でリズムを作って振る練習をしてみましょう。まず、左右の足に交互に体重をかけて体を揺さぶります。リズムが安定してきたら、右足に乗ったときにテークバック、左足に乗りながらダウンスウィングという感じでスウィングしてみてください。

石田 足を動かすと、少し腕の力が抜ける感じがします。

加藤 トップは、両腕を伸ばしたまま上げられる限界のところまで上げる感じで、手と頭の距離をできるだけ遠く保つことを意識すると、上げすぎを防げます。

<問題点>
出力100%だと頭と手が近くなる

出力オーバーの力を上半身で出そうとすると、トップで手を上げすぎてしまい、手と頭が近くなる。そうすると、切り返しで手が前に出やすくなる(写真)

記者「曲がり始めると止まらなくなります」
プロ「手と頭との距離を意識してください」

アマチュアは出力を下げて打つ練習をしていないので、コースでも100パーセントのスウィングをしてしまう。トップで手と頭の距離がなるべく遠くなることを意識すると、手を上げすぎることがなくなり、出力を抑えて曲げないスウィングをしやすくなる

足を動かしてリズムを作る。
上下のバランスが整ってきた!

下半身の出力を大きくすれば、上半身の出力は逆に下げることができ、全体として力みの少ないスウィングになる。足踏みするように左右の足に交互に体重をかけ、タイミングよくクラブを上げ下げしてリズムを整える

Point
体を回すと正しい軌道で下ろせる

切り返し後に下半身が止まっていると、クラブがインすぎる位置から下りる(写真左)。下半身を回すと、スクエアな位置にクラブが収まる

Drill
両腕を伸ばしてハーフスウィング

両腕を伸ばしたまま上げられる限界まで上げ(写真左)、その位置から体の回転でボールを打つ。腕の力に頼らない打ち方がわかる

<取材後記>
リズムを一定にするのが難しい
足踏みしながら打つドリルで、どうしても下ろすところが早くなってしまい、普段から打ち急いでいるのがよくわかりました。リズムの練習もこれからは頑張ります。

月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より

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