【読者記者】No.1862「コースだと練習場よりスライスの幅が大きくなってしまいます」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーで大スライスが出る」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフスタジオ・ゴーガ
読者記者No.1862 戸上綾さん
●31歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/5年 ●ベストスコア/82 ●アベレージスコア/91 ●ドライバー飛距離/230ヤード
先生/仲間裕一
81年生まれ、茨城県出身。研修生を経て、16年、PGAティーチングプロ資格を取得。生徒自身の「なりたい姿」を一緒に模索するレッスンを心掛ける。「ゴルフスタジオ・ゴーガ」所属
戸上さんのお悩み
「ラウンドで3~4回 大スライスが出る」
コースだと、練習場よりスライスが大きくなって、右の林やOBということが、3〜4回はあります。練習場より気を付けて振っているのに曲がってしまうのはなぜなのでしょうか?
切り返し直後の上半身と下半身の回転量に差がなく、クラブが上から(アウトから)下りてきている。ここではもう少し、下半身がリードする形がほしい
戸上 ドライバーでスライスしたときの曲がり幅が大きくて……。
仲間 コースで1回出ると、続けて出る感じですか?
戸上 はい、そうです。
仲間 ラウンドになると、どうしても慎重に当てたいという気持ちが強くなりますから、トップが浅くなりやすいんですね。そうすると切り返しの間が取れなくなって、カット軌道になりやすいんです。1度、スライスで右にOBが出たりすると、なおさらスウィングは縮こまってしまいます。なので、まずはトップで、しっかり左肩を入れてください。深いトップからは自然にイン‐アウトになりやすいですが、確実にインから下ろすには、腰のラインをややクローズにしておくといいでしょう。切り返してすぐ左腰を開かずに、少し我慢するイメージです。そのラインに沿ってフォローでアウトに振り抜くと、スライスは出にくいです。
<問題点>
トップが浅くすぐに手が前に出る
トップで十分に上半身が回転していないと、切り返しですぐに巻き戻ってしまうため、手が前に出てアウト‐イン軌道になりやすい
記者「カット軌道が急に大きくなるんです」
プロ「トップが浅くなるとそうなりやすいです」
記者「インから下ろす感覚がつかみづらいです」
プロ「アウトに振り抜くと勝手にインから下ります」
クラブは概ねひとつの平面上を動くので、インから下ろせばアウトに抜け、アウトから下ろせばインに抜ける。インから下ろすのが難しければ、フォローでアウトに振り抜くほうに意識を向けると、結果的にインから振れるようになる
Point
腰のラインを目標の右に向ける
ダウンスウィングでは、腰のラインを目標の右に向けたまま下ろすイメージを持つ。早めに左に向けてしまうと、軌道がアウト‐インになる
Drill 1
フォローでクラブを止める
Drill 2
目標に背中を向けて打つ
目標に背中を向けた状態で打つと、フォローが高くなり、イン‐アウトの振り方が体感できる(アウト‐イン軌道は上から打つのでフォローが低くなる)
<取材後記>
つかまる感覚が強くなった
ずっと「イン‐アウトに振る」というのを意識していると、段々つかまる感覚が強くなっていくのがわかりました。「背面打ち」は、一番つかまる感覚が強くてびっくりしました。
月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より