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【ゴルフジム】「ドライバーが左にばかり飛んでしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーで左へのミスが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー

教える人/川村亨

かわむらとおる。79年生まれ、岩手県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て、13年、プロテストトップ合格。体に合ったスウィング探しを根気強くサポート。「サウスゴルフアカデミー」インストラクター

<今週のお悩み>
「ドライバーでよくチーピンが出ます」

●並木 貴憲さん(49歳/ゴルフ歴20年/ベストスコア87/平均スコア95/身長165cm)
切り返し直後の、頭の目標方向への動きが大きい(3コマ目)。ヘッドが上から入り、同時にフェースを急激に閉じているため(3~4コマ目)、このままだと左へのミスが出やすい。また、重心が終始、つま先寄りなのも気になるところ

並木 コースに出ると、とにかく左にばっかり飛ぶんです。

川村 テークバックのときに、10:0で右足に乗っている感じなのが少し気になります。そうなると回転より、横移動が強くなるので、どうしても切り返し以降に軸が左にずれやすくなるんですね。それで、(最下点が左にずれるため)ヘッドが上から入って、低いフックになりやすいんです。

並木 確かに、そういう球が多いです。

軸が揺れてスムーズに回転できていません

「チーピン」の原因は主に2つで、ひとつは過度なインサイドアウト、もうひとつは軸の横ずれを伴うカット軌道。並木さんは後者のタイプで、テークバックで右足に乗る割合が多すぎて、その反動で頭が突っ込み、ヘッドが上からかぶって入っている

川村 並木さんの場合は、最初に左右5:5くらいの体重配分で構えておいて、トップで右6:左4くらいのイメージで振ると、軸が揺れずに回転がスムーズになると思います。それと、回転にはコツがあって、テークバックでは右足のかかと側と左足のつま先側、ダウンスウィングは左足のかかと側と右足のつま先側に体重をかけるようにするといいんです。

並木 足の前後で体重のかけ方を変えるんですか!? それは今まで意識したことはなかったです。

川村 地面にシャフトを置いて、両足の土踏まずのところでそれを踏んでみてください。シャフトを境にして、つま先側とかかと側、左右交互に足をパタパタさせると、それで下半身が回転する感覚がわかります。最初は少し極端にやると、感覚がつかみやすいです。

並木 本当だ。今まではトップで右足をべったり地面につけて踏ん張っていたので、うまく回転できていなかったのがわかります。

これで解決!
「足の前後の重心移動を
意識しよう」

足の前後の重心移動で下半身の回転を作る

左右のつま先とかかとに互い違いに重心を移動することで「トルク」が発生し、下半身が回転する。これを利用してスウィングすると、スムーズな軸回転になりやすい

Point
足裏全体で踏むと軸が横に動きやすい

テークバックの際、右足の小指側全部に体重をかけるイメージだと、下半身が回転せず軸が右にずれる(写真下)。かかと側にかけると、軸を保ったまま回転できる(写真上)

Drill 1
両足でシャフトを踏んで打つ

両足の土踏まずの下にシャフトを置き、それを境につま先側とかかと側、左右交互に体重をかけながら打つ。足裏のトルクでスウィングの回転を作る感覚がわかる

Drill 2
右足つま先を上げた状態で打つ

テークバックの回転を確実にするために、アドレスで右足つま先を上げた状態にしてスウィングをスタートする。切り返しでつま先を下ろすと、タイミングよく振れる

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月30日号より

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