Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【薄芝アプローチ攻略】<前編>「ザックリしないヒミツは“構え方”にあるんです!」by高木萌衣

【薄芝アプローチ攻略】<前編>「ザックリしないヒミツは“構え方”にあるんです!」by高木萌衣

春になりゴルフの本格シーズンが到来したが、グリーン手前の花道は、まだまだ芝が薄く、ザックリの危険地帯。そんな要注意の春芝からSWでさらっと寄せるアプローチを高木萌衣プロが教えちゃいます!

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/フェニックスゴルフアカデミー

高木萌衣 たかぎ・めい。1996年生まれ。大阪府出身。2015年からツアー参戦。2018年、ステップ・アップ・ツアーで2勝。2021年の夏から吉田直樹コーチのもとでスウィングを磨き、今シーズン、QTランキング24位の資格でツアー参戦中

>>後編はこちら

  • 春のグリーン手前の花道は、まだまだ芝が薄く、ザックリの危険地帯。そんな要注意の春芝からSWでさらっと寄せるアプローチを高木萌衣プロが伝授! 後編では、具体的な打ち方のポイントと、薄芝が得意になる練習法を教えてもらった。 PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/フェニックスゴルフアカデミー 高木萌衣 たかぎ・めい。1996年生まれ。大阪府出身。2015年からツアー参……

上からコツン! は
エッジが突っかかる

――春の花道は、冬の間に傷めつけられた枯芝で、デコボコや削られた跡も残っていて、夏の絨毯のような花道と比べたら格段に難しいんですよね。

高木 確かに春の花道は、芝がまだ伸びていないので、シビアにはなりますが、アプローチの基本を守っていれば、ちゃんと打てるんです。

――そうなんですか? この時期は、花道より枯れたラフのほうがむしろ打ちやすいと思っていました。芝が薄くて、ボールが浮いていないときは、ダフらないようにボールをなるべく右に置いて、上からコツンと打ちたくなりますね。

高木 上から打つということは、リーディングエッジから入れるわけですね。でも、それだと、ほんの少し手前を噛んだだけでアウトですよね?

――そうです。ダフっちゃいけないと思うほど、動きが硬くなって、ますますダフる。それで、ボールをさらに右に置いて上から打つ、という悪循環です。

高木 打ち方のコツはたったひとつ。ソールをちゃんと滑らせることなんです。このコツさえつかめば、春の花道はそれほど怖くないんですよ。

ソールがザザッと滑っていく感覚

「実際の動きは違うと思いますが、私のイメージでは、ソールが滑りながら動いていく感じです。ハンドファーストをキープしたままソールを滑らせていくような動きで、それがインパクトゾーンというわけです」(高木)

インパクトゾーンが長いからソールが滑る

高木プロにヘッド軌道を再現してもらうと、ハンドファーストにインパクトして、そのハンドファーストをキープしたまま、低く長くフォローを出しているのがわかる。インパクトゾーンのヘッドの動きは、レベルからややアッパーだという

バウンスを使えるように構える

――ソールを滑らせることが薄芝対策だとわかりましたが、どうすればいいんでしょうか?

高木 ひと言でいえば、バウンスを使えるように構えるんです。

――バウンスを使える構え?

高木 そうです。フェースを開くと、バウンスが出てエッジが刺さらないから、ソールが滑ってくれるんですよ。

――でも、それだとフェースが右を向きませんか?

高木 サンドウェッジはフェースを開いてもロフトが大きくなるだけで、フェース面はほぼ正面を向いたままなんですよ。

――それと、バウンスが利いてエッジが浮いてくると、ヘッドがボールの下に入りにくくなるように感じるんですけど……。

高木 それも誤解ですね。ボールは丸いですから、エッジが数ミリ浮いても、ヘッドはちゃんとボールの下に入りますよ。

Point 1
やや左足体重で構える

「もっとも大切なのは、左足体重で構えることです。スウィング中、頭の位置をキープできれば、頭がボールより左にあるため、自然にハンドファーストにインパクトできて、ダフリの危険性を限りなくゼロに近づけることができます」(高木)

左足体重のままテークバック
頭が右に動くとダフリやすくなる

Point 2
普段よりボール半個分右にセット

芝が薄いとき
ライがいいとき

「ハンドファーストに当たりやすいように、いいライからピッチ&ランで寄せるときよりも、ボール半分くらい右に置きます。これで、ダフりにくくなり、自然にハンドファーストにインパクトできます」

Point 3
フェースを開いてバウンスを利かせる

「ソールを滑りやすくするため、フェースを開いて構えます。SWはフェースを開いてもフェースが右を向くわけではなく、バウンスが出て、ダフりにくくなります」

>>構え方は分かったけど、どう打てばいいの?

  • 春のグリーン手前の花道は、まだまだ芝が薄く、ザックリの危険地帯。そんな要注意の春芝からSWでさらっと寄せるアプローチを高木萌衣プロが伝授! 後編では、具体的な打ち方のポイントと、薄芝が得意になる練習法を教えてもらった。 PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/フェニックスゴルフアカデミー 高木萌衣 たかぎ・めい。1996年生まれ。大阪府出身。2015年からツアー参……

週刊ゴルフダイジェスト2024年4月9日号より