【スウィング解説】岩井姉妹がスウィングを自己分析「アドレスとテークバックは似ているけど、ダウンはぜんぜん違う」
いまや国内女子ツアー界の顔となった、岩井明愛・千怜ツインズ。昨年は姉妹で年間5勝を挙げ、名実ともにトップ選手になった。前編では、コーチの永井哲二氏とともに、2人のスウィングを分析!
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa
岩井姉妹のコーチで、先日レッスン・オブ・ザ・イヤーを獲得した永井哲二氏を交え、3人でスウィングについて語ってもらった。
共通点は“手と体の距離が離れない”
――ご自身のスウィングを見てどうですか?
2人 わたしたち、実はあんまり自分たちのスウィングを見ないんです……。
明愛 だから、そこまでスウィングをどうしたいとかがないよね。
千怜 そうなんです。でも、こうやって改めて見ると明愛のフィニッシュはかっこいい、あとアドレスとテークバックは似ている感じがしますね。
「スウィングの意識はほんとに全然ないんです」と声をそろえた2人。動画を撮ったりもしないし、自分たちのスウィングはほとんどチェックしないという
――永井コーチから見て2人のスウィングはどうですか?
永井 共通点は、スウィング中に手と体の距離が離れないことですね。とくにテークバックでは、体で上げていることが見てわかるので、似ているんだと思います。
千怜 でも、ダウンスウィングは違いますね。明愛はかなりタメがあって、シャフトがしなっている。これが飛距離が出る理由なんだなって思います。
永井 ダウンスウィングであきちゃん(明愛)は、左サイドで引っ張っていて、ちーちゃん(千怜)は振り下ろしている、そんなイメージですね。
岩井明愛の1Wスウィング
「スウィング中に細かいことはほとんど考えないんですが、今はお腹に力を入れることを意識しています。アドレスの時からちょっとなんですけど腹筋に力を入れています。そのおかげで、軸ブレが抑えられるようになりました」
岩井千怜の1Wスウィング
「わたしはアドレスで力を抜くようにしています。緊張すると、肩が上がって力んでしまうことがあるので、ストンと肩を下ろすように構えて力を抜いてアドレスしています。力むとパッティングにも悪影響が出てしまうんですよね」
>>2人のゴルフ観をさらに深堀り!
- 女子ツアー屈指の人気と実力を誇る岩井明愛・千怜姉妹と2人のコーチである永井哲二氏を直撃。後編では、姉妹のゴルフ観をさらに深堀り! PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa 岩井明愛(左)……いわいあきえ。2002年7月5日生まれ。昨年の「バンテリンレディス」で初優勝を挙げると、さらに2つの優勝を重ね、賞金ランキングは2位とトップ選手の仲間入……
月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より