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ゴルファーなら一度は経験する「シャンク」ってどんな現象? 英語では「ホーゼルロケット」とも【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


シャンク【shank】


「シャンク」は、数あるゴルフのミスショットの中でも最も忌み嫌われるショットのひとつ。

ボールが右に飛んでいくという点ではスライスと同じだが、スライスは打ち出されたボールが右にカーブしていく球筋なのに対し、シャンクは打ち出された瞬間に思いもよらない角度で右に飛んでいく。

アイアンやウェッジで出ることが多く、「ペチッ」という音ともに、斜め右方向にすっ飛んでいくので、勢い余ってOBになることもしばしば。

厄介なのが、ラフなどの難しい状況ではなく、なんでもないフェアウェイからのショットに限って出てしまうこと。ドライバーがせっかくのナイスショットで、絶好の位置からのセカンドというときに「ペチッ」となってしまうので、精神的ダメージも大きい。

そのうえ、ひとたびコースでシャンクが出ると、2球、3球と連発してしまうことも。こうなると、次もまたシャンクが出るのでは……という恐怖が頭をよぎり、アイアンがまともに打てなくなってしまう。

原因は1つではない

シャンクは、英語の俗語で「hosel rocket」などと呼ばれるように、主にヘッドのホーゼル(シャフトが刺さっている筒状の部分)にボールが当たることで生じる。そんなところに当たるわけがないと思うかもしれないが、インパクトで、構えたところよりもヘッドが外に下りてくれば、おのずとホーゼル付近で球をとらえることになる。

構えるときにボールに近づきすぎているために起こる場合もあるが、ボールから離れて構えても出る可能性はある。アウトサイドイン軌道が強いとなりやすいという人もいるが、インサイドから下ろしすぎても、フェースが開いて下りてくると、やはりシャンクになりやすい。

また、ホーゼルではなく、逆にトウ(ヘッドの先)側に当たることで生じるシャンク(=トウシャンク)もあるなど、シャンクの原因は千差万別。

「ボールから離れて立てば直る」と安直にアドバイスを送る人もいるが、ひとりひとり異なるシャンクの原因をしっかりと見極めないと、逆効果になってしまうので注意が必要だ。

最近は、インドアの施設で打点が分かる計測器を備えているところもあるので、スウィングと打点の両面から、信頼のおけるコーチに見てもらうと、寛解が早いはず。

ゴルファーなら一度は経験する、魔の「シャンク病」。かかると絶望的な気持ちになるが、レベルアップのための通過儀礼だと割り切って、真っ向から克服に挑んでもらいたい。

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