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【ゴルフジム】「パットが狙った方向に打ち出せない。どうすれば真っすぐ打ち出せる?」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「パッティングで方向性が安定しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)東京校

パッティング 上達法
岡本和也

教える人/岡本和也

おかもとかずや。78年生まれ。03年から江連忠に師事。TPI公認インストラクター。対面でのレッスンが「わかりやすい」と、アマチュアだけでなくプロからも定評がある。また、クラブセッティングにも精通

<今週のお悩み>
「パットが狙った方向に打ち出せない」

●ケイコ・チャンさん(ゴルフ歴8年/HC18/ベストスコア85/平均スコア95/身長151cm)
フォローでほんのわずかだが、右肩が前に出る動きが見られる(5コマ目)。肩が横回転してフェースが強く返ると、ボールは目標の左に出やすい。それ以外はあまり問題のないストロークなので、方向性が悪いとすれば、アドレスの向きが原因である可能性が高い

チャン パッティングのとき、狙った方向に打ち出せないことがよくあります。

岡本 パッティングの出球の方向というのは、ほとんどフェースの向きに左右されますから、狙ったところに打ち出すには、アドレスでフェースが目標に対してスクエアになっていることが絶対条件です。見たところ、チャンさんはアドレスで目標より少し右を向いて構えるクセがあります。そのまま打つと、もちろん右に出るんですが、そうなることが自分でも無意識にわかっているので、無理にフェースをこねて左に出ることもあるはずです。

チャン まさにそうです。

アドレスの向きが原因でフェースをこねています

パッティング 原因
右に出したくなくてフェースが返る
アドレスでカップ(ターゲット)より右を向いて構えてしまう人は多い。パッティングの出球は90%以上、フェースの向きに依存するので、構えが右向きだとボールも右に出る。ただし、それが続くと無意識にフェースを返して、自分で左に打ってしまうこともある

岡本 まずは、フェースをスクエアにして「持つ」ことが大事。パターをソールした状態だとわかりにくいんですが、ヘッドを顔のあたりまで持ち上げると、スクエアかどうかがすぐわかります(フェースのラインが垂直ならスクエア)。それでも微妙にスクエアじゃない感じがしたら、壁とか柱とか、垂直なものにフェースを押し当てながら握るといいでしょう。

チャン これなら完璧なスクエアになりますね。

岡本 パターをスクエアに持って、体の向きもスクエアに構えられれば、基本的には必ず目標に向かって真っすぐ打ち出せます。ただし、肩を横回転させてしまうと、フェースが強く返ってしまうので、手元を真っすぐ引いて真っすぐ出すイメージで、肩が縦回転するようなストロークを心がけてください。

これで解決!
「フェースもアドレスも
 確実にスクエアにして打とう」

Point 1
フェースの向きはヘッドを持ち上げてチェックする

パッティングポイント1

ヘッドを顔の前に持ち上げると、フェースがスクエアかどうかが一目瞭然。まずスクエアに「持ち」、その後ヘッドを下ろせば、スクエアなアドレスになる。

Point 2
壁や柱をスクエアの基準にする

パッティングポイント2

見た目でスクエアかどうかの判断が難しければ、壁や柱など、垂直なものにフェースを押し当ててみるといい。そのときのグリップの感覚のまま構えれば、フェースはスクエアになる。

Drill
グリップを2枚の板で挟んで打つ

パッティング 上達ドリル

文房具のクリップボードのような板を2枚用意し、それでパターのグリップを挟み、板のほうを両手で持ってストロークする。グリップが「面」で意識できるので、スクエアがわかりやすい

パッティング 上達法

スクエアに構えた状態から、インパクトもスクエアにするには、肩を縦回転させることが重要。両手で板を持って、その板がずっとターゲットラインと平行になるようなイメージで打つと、肩が自然に縦回転になる。

週刊ゴルフダイジェスト2023年7月4日号より