Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【ゴルフジム】「アイアンでトップすることが多い。仲間からはヘッドアップが原因と言われるんですが…」

【ゴルフジム】「アイアンでトップすることが多い。仲間からはヘッドアップが原因と言われるんですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンでトップすることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G Factoryゴルフアカデミー

教える人/中島孝之

なかじまたかゆき。67年生まれ、神奈川県出身。PGAジュニアリーグ北関東ディビジョンのサブディレクターとして、ジュニア育成に力を注ぐ。茨城県プロゴルフ会副会長。「G Factory ゴルフアカデミー」代表

<今週のお悩み>
「アイアンでボールの頭を叩くことが多いです」

●菅谷正幸さん(66歳/ゴルフ歴40年/ベストスコア99/平均スコア110/身長158cm)
ボール位置がかなり右足寄りなため、入射角がきつくなり、フォローが窮屈。また、右足寄りにあるボールを、右重心のまま打っているので、フォローでも右足がほとんどベタ足のままで、自然な左サイドへの体重移動が阻害されている

菅谷 アイアンでトップすることが多いです。ゴルフ仲間からは、「ヘッドアップしてる」とか、「手打ち」だとか言われます。

中島 ボール位置がかなり右足寄りですね。「しっかり当てたい」という気持ちから、段々、右足寄りになってきたんだと思いますが、右足寄りすぎると、最下点よりはるか手前にボールがあることになるので、入射角がきつくなりすぎてフォローがうまく出ないんです。それに、かなりハンドファーストにして打たないとダフってしまうので、それが怖くて起き上がっちゃいますから、トップが出やすいということになりますね。

菅谷 トップの対策としては、逆のことをやっていたんですね。

最下点の位置が右サイドすぎます

トップを「軽減しようとして」、ボールを右足寄りに置く人は多いが、右足寄りすぎる位置にあるボールを打とうとすると、重心が右に残ったインパクトになりやすい。最下点の位置が大きく右にずれるのでダフりやすく、それを嫌がると伸び上がってトップしやすい

中島 たとえば、逆にボールを極端に左に置いて、しっかり体重移動を使いつつ、大きくフォローを出して打つ練習をすると、最下点の位置を左にして打てるようになります。そうすると、左足かかとの内側にボールを置いても、それよりさらに目標方向寄りに最下点をもってくることができるので、理想的なダウンブローでボールをヒットできるようになるんです。

菅谷 今までは、右サイドでドンッと打ち込んで、そのまま右重心で回る感じでしたが、左足寄りにボールを置けると、フィニッシュでしっかり左足の上で回転できる感じがします。

中島 フォローでは右足かかとが自然に上がって、飛球線後方から足裏が見えるように振れればOKです。

これで解決!
「ボールを左足寄りに置いて
 しっかり体重移動して打とう」

最下点を左にすることでダウンブローに打てる

「ダウンブロー」というのは、ヘッドを無理やり上から入れるのではなく、ボール位置とスウィングの最下点の位置の差によって勝手に起こる現象。極端にボールを左足寄りに置いて打つ練習をすると、この感覚がわかるようになる

Point 1
ボール位置は左足かかと内側

アイアンスウィングの最下点は、普通左足かかとくらい。それより少しだけボールを内側に置くことで、ダウンブローに打てるアドレスになる。

Point 2
切り返しでしっかり左に乗る

ダウンスウィングで右サイドに重心が残ったままだと、最下点の位置も右にずれる(写真左)。切り返しでしっかり左に踏み込むと、適正な最下点の位置で打てる。

Point 3
フォローでは右足かかとを上げる

左サイドにきちんと体重移動して打つと、右足かかとが自然に上がって、フォローからフィニッシュでは、飛球線後方から足裏が完全に見える形になる。

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号より