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【ギア選びのウソホント】Vol.133 “振り切れる”シャフト重量とは?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週に引き続き、重さについて、よく見聞きする説についてお話ししていきます。今回は「シャフト重量は振り切れる範囲で一番重いものがいい」ということです。これについては「何をもって振り切れるのか?」という疑問をお持ちになる人も多いのではないでしょうか?

私が思う「振り切れる」というのは、当たり前と思うかもしれませんが、「ヘッドをつけた状態、つまりクラブにしたときに気持ちよく振り抜けるかどうか」だと思っています。たとえば、一般的なドライバー重量である300gのクラブが2本あったとします。同一グリップでその重さが50gとして、①ヘッドが170g、シャフトが80gのクラブと、②ヘッドが200g、シャフトが50gのクラブがあったとします。この2本を打ち比べると、おそらく誰もが後者のほうが振り切れると感じるはずです。つまり、クラブの全体重量とのバランスによって、シャフト重量が決まってくるのです。

また、スウィング軌道とシャフト重量も関係があり、軽すぎるのは手が前に出やすいですし、重すぎるのはリリースが早くなる傾向にあります。リリースが早い生徒さんには軽いシャフトを、リリースが遅い生徒さんには重いシャフトを薦めることが多いです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月2日号より