【らくトレ】Vol.154「ボールぐるぐる」で手先の感覚を研ぎ澄ませる
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、手の中で2つのボールを回すだけで、手先が鋭敏になり、グリップの力みを取ることができるエクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
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メニューNo.154
「ボールぐるぐる」で手のひらをリラックス
今回は指先を動かして手の器用さを高めるエクササイズを紹介します。ゴルフはクラブを握ってボールを打つことを繰り返すスポーツですから、どうしても握る力が強くなりがちです。しかしクラブを強く握るとヘッドのスムーズな動きが阻害されます。ヘッドが思い通りに加速せず、飛距離や方向性に悪影響を及ぼします。それを防ぐために手をほぐしてあげます。
まずは片手でボールを2個持ち、手の中でグルグルと回します。時計回りで20回転させたら、反時計回りで20回転。右手が終わったら左手も同様に行います。片手が慣れてきたら両手でもやってみてください。両手とも同じ方向で回すほうが簡単で、左右逆回しにすると難度が上がります。練習前やスタート前のウォーミングアップに最適です。また、ラウンド中に力みを感じたとき、ティーショットの待ち時間に遊び感覚で行うと手のひらがリラックスし、気分転換にもなります。
Exercise 1
片手でボールぐるぐる
片手の手のひらにゴルフボールを2個乗せた状態からスタート。ボールを落とさないように指先でグルグルと動かして回転させます。時計回りで20回転させたら、今度は反時計回りで20回転。右手が終わったら左手でも同様に行います。1日1セットでOKです。(左右20回×1セット)
Exercise 2
両手でボールぐるぐる
片手で回すのに慣れてきたら、両手で回すのにも挑戦してみてください。ボールは4個使います。最初は両手とも時計回りで20回転。次に両手とも反時計回りで20回転。最後に左右逆回しで20回転させることができたら、指先の動きは完璧です。(左右20回×1セット)
●ここに効く!
ゴルフは手を握る機会が多いスポーツなので、手をほぐすためのウォーミングアップとして、練習前やスタート前に行うとグリップを柔らかく握れるようになります
●どんな効果が?
グリップを柔らかく握ることができるようになりますから、ショット時のヘッドの走りがよくなり、アプローチやパッティングのフィーリングも研ぎ澄まされます
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年4月4日号より