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手打ちを防ぎ、連動性アップ! 「わきにタオルを挟む」ドリルの効用と正しいやり方

「わきにタオルを挟んで打つ」「股にボールを挟んで打つ」。昔からある古典的な練習法だが、世界のトッププロたちも実践している鉄板ドリル。続いては、脇にタオルを挟むドリルの効果と正しいやり方を再確認しよう。

TEXT/Kenji Takahashi PHOTO/Hiroaki Arihara、Hiroyuki Okazawa THANKS/ゴルフ倶楽部 成田ハイツリー

解説/阿河 徹

男女プロのコーチを務めてきた経験をもとに、延べ2万人以上のアマチュアを指導。「これらドリルはアマにこそ勧めたい」と、教え役を買って出てくれた

“わきタオル”初体験 佐藤充利さん

一時はHC0まで行くも最近伸び悩む競技ゴルファー(現在HC5)。たまに出る強烈な右プッシュを克服すべく、阿河のもとでスウィングの再構築を目指す

●CONTENTS●
#1 「股にボール」「わきにタオル」がオススメな理由
#2 「股にボールを挟む」ドリルでスウェイ解消
#3 「わきにタオルを挟む」ドリルで手打ち解消
#4 追加ドリル「右片手打ち」の効用とは?

手先の感覚頼みではいつか大ミスが出る

佐藤さんは切り返しで上体が突っ込むタイプ。片手シングルさんらしく、上手く手先でさばいているように見えるが、試合でプレッシャーがかかると、特にドライバーの球が暴れるという。

阿河 佐藤さんはテークバックで右わきが空いて軸が左へ傾くので、わきにタオルを挟むドリルがピッタリ。テークバックでタオルを落とさないように上げることで自然と真っすぐな軸をキープしやすくなります。

佐藤 結構体の使い方が変わってきますね。まだほかの部分が付いてきていないので真っすぐ打つのは難しいですが、すごく良さそうです!

阿河 テークバック側さえ修正できれば、ほかは自然に直ります。ぜひ続けてください!


Before
軸がテークバックで左、切り返しで右に傾く

イン-アウト軌道ながらも上級者らしくフェースを閉じて修正。「ただ、これだと安定性は高まりません」

「おへそのあたりと胸の中心を結んだ線がテークバックで左へ、フォローサイドで右に傾くのが“リバース&突っ込み”の原理。こうなるとフェースの向きも安定しないし、球を長く押せません」(阿河)

まずはわきにタオルを挟み
シャドースウィング

両わきにタオルをはさむことで、テークバックで右わき、フォローサイドで左わきを締めることに意識が向く。「体の回転でクラブを動かす分、軌道が安定しやすいです」(阿河)

トップでひじが下を向くように

テークバックでの右腕のポジションは、正しくは右上腕が外旋した状態。「右ひじが下を向くように上がるのが、右上腕が外旋した状態。これだとタオルも落ちません」

After
左足で地面を押せるようになり、出球が安定

「練習場でわきにタオルをはさんで打った後、実際にコースで振ってみると、切り返し以降、左足裏で地面にしっかり圧を与えられている感じがします。出球も真っすぐ行きますね」(佐藤さん)

週刊ゴルフダイジェスト2023年3月21日号