【キミこそ王子だ】Vol.295 名は体を表す!? 宮崎からビッグスター現る! 中1とは思えないスウィングの完成度の高さ
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回は日章学園ゴルフ部シリーズの最終回。宮崎県出身の中学1年・長﨑大星くんだ。彼のパワフルなスウィングを見た武市は「才能の塊!」と称した。どんな点が優れているのか武市が解説する。
今回の王子候補
長﨑 大星くん
ながさき・たいせい ●主な戦歴/2022 日本ジュニアゴルフ選手権12~14歳の部 2位タイ ●ベストスコア 65(UMKカントリークラブ) ●トレーニング/週1で体幹トレーニング ●練習/毎日9Hのラウンドと200球の打撃練習
長﨑大星くんがゴルフを始めたのはなんと2歳。現在、中1だが「日本ジュニアゴルフ選手権」2位タイと輝かしい成績を誇る。ちなみに、前々回、この連載で紹介した長﨑煌心くんとは兄弟だ。
その実力は強者ぞろいのゴルフ部員も認めており、同級生のみならず高校生の先輩からも怪物! と称されている。
ラウンド練習に同行した武市も「本当に中1なの?」と信じられない様子だ。
「スウィングの完成度が中1のレベルじゃない。スウィングプレーンが本当にキレイだね」とベタ褒め。
「誰に教わっているの?」
「兄と一緒に中嶋常幸プロ主宰のジュニアアカデミー『ヒルズゴルフトミーアカデミー』に参加していますし、自分でもいろんなものを見て研究しています」
具体的には、ローリー・マキロイ、コリン・モリカワ選手のインスタグラムやテーラーメイドのYouTubeを参考にしているそうだ。
「大星くんのグリップは左手がフック、右手がスクエアなのが特徴だね」
「元は両手ともフックに握ってましたが、右手だけスクエアにしました」
「グリップは両手同じ握り方をするのが基本だけど、最近はプロでもいろんな握り方をする人が増えているよね。左手がフック、右手がスクエアというのは、左手でボールをつかまえつつ、右手で方向性やパワーを出すイメージなのかな?
「そうですね」
大星くんのドライバーの飛距離は280ヤードでありながら、方向性もピカイチだ。
「彼は前傾角度をキープしたまま、肩をタテに回転させるタイプで、テークバックでは少しフェースがシャット気味に上がる。そこから、アームローテーションなどねじる動きを入れずインパクトでドンピシャにスクエアに戻し、しっかりと体の内側に振り抜いている。本当にキレイなスウィングプレーンだ!」
「ありがとうございます」
「将来はどんなプロを目指しているの?」
「いろんなプロのいいとこ取りをしたような選手になりたいです。ドライバーはマキロイ選手、アイアンはモリカワ選手、アプローチは松山選手、メンタルはタイガー選手を目指します!」
「面白いね。パターは誰?」
「う~ん、パターは今のところ自分でいいかな(笑)」
大星くんは、自らの名前を英語で“BIG STAR”と表現し、キャディバッグに刺しゅうしている。
「彼はセンスも技術もキャラも素質十分! 飛び切り輝くスターになるはず」と武市も太鼓判を押した。
週刊ゴルフダイジェスト2023年3月21日号より
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