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【浦ゼミナール】Vol.36「3Wで200ヤード打てれば“80台”は出せます」

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、スキルアップのコツを伝授する連載「解決! 浦ゼミナール」。第36回のテーマは、スコア90を切って80台を出すために必要なことについて。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/√dゴルフアカデミー

前回のお話はこちら

80台を出すには200Y打てればいい

――前回は100切りをテーマにお話を伺いましたが、今回はもう少しレベルを上げて90切り、つまり80台を出すために必要なことを教えてください。

浦 100切りも90切りも、基本的には同じ考え方でいいんです。ドライバーを持たずに3オン2パットのボギーペースでプレーできれば90。そのうち、3オン失敗や3パットしてダボを打つ数よりも、1パットで済んだり2オンできたりしてパーが取れる比率が高くなれば80台は出るわけです。そのためには180ヤードのUT2回で攻めるのはさすがに厳しくなる。そこで目指すのは、ティーショットで200ヤード打つこと。そうすると2打目が160ヤード前後になって、ミドルアイアンくらいで2打目が打てるようになります。これでボギーペースを下回ることがかなり現実的になるはずです。

――ということは、FWを練習する必要があるということですか?

浦 そうです。3Wで200ヤード打てれば、80台は出せます。UTで180ヤード打てる人ならこの3Wで200ヤードという距離はそんなに飛ばす必要はなくて、力まず振ってちゃんとミートさえできればOK。これに加えて、できれば7番アイアン以下で多少傾斜のライからでもそこそこ安定したショットが打てれば文句ないですね。

――でも3Wって長いしロフトも立っていて難しいクラブですよね。

浦 芝の上からだとそうかもしれませんが、ティーアップして打つぶんにはそんなに難しくないですよ。

――打ち方のコツはありますか?

浦 飛ばさなくていいので、体重移動をせずにレベルにボールをとらえること。普通のアドレスからほんの少しだけ軸を左にシフトした位置で構えて、そこから体重移動せずにスウィングします。チェックポイントは、低いゴムティーの頭をかすめるようにスウィングできているか。「バチン」とフェースでティーを叩いてしまうのはNG。ソール部分で「チッ」とかすめるようにスウィングできればOKです。何なら球を打たずに素振りでも構いません。アドレスでは軸を傾けたりせずに胸の中心を少しだけ左に平行移動させてください。胸に手を置いて、そこがちょっとだけ左にスライドし、左55対右45くらいの体重配分になるように構えましょう


これで力まずスウィングして200ヤード飛ばせるようになれば、特別な技術がなくても90切りはカンタンです。球は多少曲がってもOK。持ち球もキッチリ決めずにやんわりと傾向が出て、少しくらい逆球が出ても大丈夫です。

3Wで体重移動せずにティーの頭をかすめる素振り

3Wで200ヤードを安定して打つには、飛ばそうとせずにレベルにボールをとらえることが大事。普段よりも少しだけ左足に多めに体重が乗るように構え、そのまま体重移動せずにスムーズに振り抜くのがポイント。低いゴムティーの頭を3Wのソールでかすめる練習が効果的だ

胸の中心をほんの少し左に平行移動させ、左右55:45くらいの配分で立つ。軸を傾けるのはNG

左右に体を揺さぶらず、体重移動を抑えてその場でスムーズに回転して振り切るのがポイント

白ティーから回るのにドライバーは要らない

――やっぱりドライバーを持ってはダメなんですか?

 ドライバーを持つメリットがないんです。飛距離が伸びると曲がったときのリスクは乗数的にアップするので、飛ばさないことのメリットのほうが大きい。たとえばドライバーが280ヤードの人なら曲がってもその1割、約30ヤードのブレ幅で済みます。でもこれが300ヤード飛ぶ人だと1割では収まらなくて45ヤードは曲がる。350ヤード飛ぶなら60ヤード曲がります。だからドライバーで230ヤード飛ばせる人でも3Wで200ヤードにしておくメリットはとても大きい。

――飛んだらラクになるわけではなく、リスクのほうが大きくなるってことですね。

 はい。何より、白ティーから回るのに200ヤード以上の飛距離は必要ないんです。青ティーや黒ティーからスコアメイクするにはティーショットである程度の距離を飛ばす必要があって、そのためにドライバーは不可欠です。でもゴルフコースというのは白ティーからなら飛ばさなくてもスコアが出せる設計になっている。それがティーイングエリアが分かれている意味でもあるんです。

――白ティーというと6200ヤード前後が多いでしょうか。前回も今回もパー4の設定が360ヤード前後で話を進めていましたが、それは白ティーだからなんですね。

 アマチュアの人ってやたら青ティーとか黒ティーで回りたがりますが、100切りとか90切りとか言っている段階でそんなところからプレーしようとするのはナンセンス。白から青になると、途端に難しくなるし攻め方も変わる。そういうティーイングエリアごとのマネジメントが考えられるようになってから青にチャレンジしろっていう話です。

――耳が痛いです。

 それと3Wでゴルフをするメリットはもう1つあります。それはクラブから得られるフィードバック。ドライバーはヘッドが大きくてシャフトが長いので3W以下とはクラブの挙動が全然違います。3Wならタイミングのズレや打点のミスなどを自分で感じられるのに、ドライバーは感じにくいんです。それはミスをカバーしてくれることにもつながりますが、結果のフィードバックをごまかすことにもなる。ドライバーで「当たっちゃう」のではなく、3Wで「自分で打つ」ことをしているとゴルフはうまくなりますよ。

――なるほど。一応お聞きしますが、70台を目指すとなったら……

 白ティーからベストスコア79なら、まだドライバーは要りません。7番アイアン以下を練習するのと、持ち球をハッキリ決められればOK。最初は持ち球を大袈裟に打って、曲がる方向が一定なり、その幅が小さくなるような練習をしてください。

狙った方向に打ち出す方法論を作ろう

70台を目指すなら持ち球をハッキリさせる必要が出てくる。そのためには打ち出し方向を安定させることが不可欠で、「こうすればこっち(ドローなら右、フェードなら左)に打ち出せる」という自分なりの方法論を持ちたい。まずは持ち球を大袈裟に打つ練習から始めて、必ず持ち球なりの方向に打ち出せることを目指そう

ヘッドの軌道とフェースの向きだけを考える

持ち球をハッキリさせるために大事なのは、ヘッドの軌道とフェースの向きだけを考えること。体の動きは、意図した軌道とフェース向きにするための手段であって、それ自体が主目的にはなり得ない

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より