ポイントは“足の力”。平均219Yの青木瀬令奈が肉体改造へ! 飛距離アップに直結するトレーニングの中身とは?
平均219Y(96位)の飛距離ながら、正確無比なショットと卓越したパットを武器に第一線で活躍する青木瀬令奈。今季は飛距離アップを目指し、トレーニングに励んでいるという。果たしてその中身とは?
PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa
青木瀬令奈
あおきせれな。昨年の資生堂レディスなど、通算3勝。22年メルセデスランクは11位。女子プロ界を代表する選手だが、唯一のウィークポイントが飛距離
トレーナー/斎藤大介
さいとうだいすけ。かつて渋野日向子の専属トレーナーを務めるなど、日本だけでなく海外の選手もサポートする一流トレーナー
カギは足の使い方
「ゴルフは飛距離じゃない」ということを証明し続ける青木瀬令奈だが、ここへきて飛距離アップを図るトレーニングを行っている。その理由は「コースの距離も年々延びてきているし、やっぱり飛んだほうが楽なので……」
トレーニング指導を任された斎藤大介氏は「熱意がすごい」と話す。
「昨年のリコーカップが終わった直後に来て、トレーニングをしていました。普通なら休むんですが、”時間がもったいない”と、メニューをこなしていました」
斎藤いわく、青木は足の踏ん張りで飛ばすタイプだとか。そして、そこに伸びしろがあるという。
「足のトレーニングを重点的に行っています。直接スウィングに結びつくようなものが多いですね。目的が”飛ばし”と明確なので、飛ばしに特化したメニューを組んでいます」
メニュー1
往復ジャンプ
ジャンプを繰り返すことで、筋力だけでなく、瞬発力も鍛えられる。スウィング中もジャンプの動きが入るため、つながる動作でもある。
メニュー2
自転車こぎ
負荷をかけながらバイクをこぐことで、踏む力を鍛える。スウィング中の踏み込みの動きと連動してくる
メニュー3
チューブを引っ張る
前傾を保ちながらチューブを引っ張る。ダウンスウィングの腰の動き、スピードアップが見込めるトレーニング
メニュー4
3種の棒素振り
トレーニングの合間に重さの違う3種類の棒を振る。「トレーニングをすぐにゴルフに置き換え、筋肉に覚えさせる効果があります」(斎藤)
脚力をアップすればまだまだ飛距離は伸ばせる
「目的は飛距離アップですが、副産物として体力アップも狙っています。後半戦に成績が残せる体を作りたいですね」(青木)
月刊ゴルフダイジェスト2023年3月号より