【ゴルルとルール】バンカー内の落ち葉をクラブで払いのけた。砂に触れたけど罰はないよね?
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
PHOTO/Akira Kato THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号48
渥美友里恵
ゴルル会員番号61
三宅伽音
パー3のティーショット。三宅のボールは無事池を越えたものの、グリーン手前のバンカーにつかまってしまう。
「バンカーかぁ。でもあそこはそんなに難しくなさそう」
行ってみると、ボールの周りに落ち葉が散らばっていた。
「たしかバンカー内でもルースインペディメントを取り除いてよくなったのよね」
手が汚れないように、クラブで落ち葉を払う三宅。その際、ヘッドが砂に触れてしまう。
「待って! 今のはペナルティーよ」(渥美)
「あれ? ダメでしたっけ」(三宅)
「クラブを使って落ち葉を払うのはいいけど、クラブを砂につけるのはさすがにマズいんじゃない?」と指摘する渥美に対し、三宅は「砂質を確かめるために触れるのはダメですけど、ルースインペディメントを取り除くときに触れるだけなら問題ないはず」と主張。果たして正しいのは?
ルースインペディメントを取り除く際にクラブが砂に触れた。どうなる?
A. 罰なし
B. 2罰打
正解は……
A「罰なし」
コース上のどこででも、プレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(手、足、クラブ、その他の用具を使用できる)(規則15.1a)。これはバンカー内にも適用され、ルースインペディメントを取り除く際に、合理的な範囲で砂に触れることは問題ない(規則12.2a)。またルースインペディメントを取り除く行為によって、結果的にストロークに影響を及ぼす状態が改善されたとしても、罰はない(規則8.1b)。今回のケースも、故意に砂に触れたわけではないので、罰はない。ただし、砂の状態をテストしたと疑われる可能性もあるので、できるだけ砂に触れないように手で拾うのが望ましい。
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より一部改
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