コロナ変異株にもゴルフは安全! コース閉鎖中のイギリスから研究報告
ゴルフのプレーはコロナの変異ウイルスに対しても安全という研究結果がイギリスで発表された。
この論文はイギリス政府の医務官へのアドバイザーであるチャーリー・フォスター教授と欧州ツアーのチーフメディカルオフィサーであるアンドリュー・マーレイ博士が作成し、英下院議会の超党派のゴルファーグループが発表したもの。
これによって「ゴルフは新しい変異株に対しても、さまざまな対策をきちんととれば安全にプレーできることが科学的に証明された」ということになり、国会議員であるクレッグ・トレイシー氏は「これでようやく『できるだけ早く、ゴルフがプレーできるようにしたい』と主張できるようになった」と語る。
そもそもゴルフによるコロナの感染率は極端に低く、ウォーキングやランニング、サイクリングと同等で、野外で人が集まっている場所よりも低いとされてきた。一方、(免疫力を上げる)精神的、肉体的な健康のためにも、定期的な運動は必要とのことで、フォスター教授はイギリス政府のコロナ対策諮問委員会に、運動・体育の専門家を加えるべきだと提言している。
もっとも、ゴルフのプレーが安全とはいえ万全のコロナ対策が必要というのは共通意識。たとえば、ラウンドするのは地元のゴルフ場。クラブハウスは基本的に閉鎖して、駐車場でシューズを履き替えてプレーする、2ボール2サムで、ソーシャルディスタンスは2m強、できれば3mとるよう求められる。
イギリスの医療現場は依然として危機的な状況が続いているとはいえ、コロナ感染者数は1月のピーク時の3分の1程度に減っている。コロナ対策をとったうえでのゴルフコース再開はそう遠くないのかも?
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月23日号より