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【スーパーハイブリッド キャロウェイゴルフ】通常のユーティリティよりも大きなヘッド。安心感抜群で球も上がりやすい

数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はキャロウェイゴルフのユーティリティ「スーパーハイブリッド」です。

ロフトが立っているのにやさしく上がる

まず、一般的なUTよりもヘッドサイズが大きく、投影面積が大きいので安心感があります。(堀越)

エピックフラッシュシリーズでも採用されたフラッシュフェースとジェイルブレイクを搭載。ロフト17度、20度

非常に軽く、しかも軟らかいワンフレックスシャフト

ショートウッドに近いヘッドの大きさで、クラブレングスはUTの長さですから、やさしく打てて、自然とミート率もアップします。

試打したのはロフト17度と20度の2本。ジェイルブレイクのチタンフェースで初速性能が高いですね。芯でとらえたときの飛びはもちろんですが、オフセンターヒットにも強く、ミスの許容範囲が広いです。フェースの下めに薄く当たっても、球を拾ってくれます。(堀越)

重心距離が非常に長くヘッドの返りはおだやか

通常、ヘッドスピードがあまり速くないゴルファーだと、このロフトで球を上げるのが難しいですが、高さがしっかり出ます。

適度な高さの中弾道でターゲットをストレートに狙っていけます。ヘッドスピードを少し抑えて振ったときのほうが、飛距離も方向性も安定したので、HS40㎧未満のゴルファーにマッチするでしょう。

飛距離が落ちてきて、ロングゲームに不安のあるシニア世代や、フェアウェイウッドは得意だけどアイアンが苦手という人にオススメ。スコアメークがやさしくなりますよ。(堀越)

下め打点にも強く球を拾いやすいヘッド

ドライバーのヘッドスピード37〜38㎧の人に最適

ソール形状が平らで芝の上を滑りやすい

クラブレングスは標準的ですが、クラブ重量が非常に軽いので、クラブ慣性モーメントが小さく、HS37~38㎧くらいの方がタイミングよく振れます。(松尾)

ユーティリティにしてはヘッドの投影面積が大きく、かつフェアウェイウッドと同じようなFP値です。ネックとフェースのつながりを見ると、ほぼフェアウェイウッドです。

EPIC 同様にソール面のトウ・ヒール方向の丸みが少ない平らなソール面が特徴です。重心距離が非常に長く、ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも大きいのでフェード系弾道が打ちやすいです。

通常のユーティリティが苦手な人、長い距離をラクに打ちたい人

一般のユーティリティよりもヘッドの投影面積が大きいのでやさしく打てて、通常のユーティリティよりもスピンが入るのでグリーン上で球を止めやすいです。まさに「フェアウェイウッドUT」とでも呼ぶべきクラブだと思います。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 5/つかまり 3/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド素材/6-4チタン(フェース)、
      6-4チタン&トライアクシャル・カーボンクラウン
      タングステンインナーウェイト(ボディ)
ロフト角/17度、20度
ライ角/57.5度(17度)、58.5度(20度)
長さ/41㌅(17度)、40㌅(20度)
シャフト/ディアマナ h45(ユニフレックス)
総重量/約322g(17度)
価格(税込)/5万8000円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

スーパーハイブリッド

週刊GD2019年12月24日号より