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吉田優利の1Wスウィング

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  • タイガーやマキロイ、デシャンボーといった強い選手のスウィングをお手本にしたいが、フィジカルが違いすぎるから参考にすべきでない、という意見もよく耳にする。果たしてトッププロのスウィングはマネしていいのか、いけないのか。マネするならどんな部分を参考にすればいいのか。江連忠、内藤雄士、永井延宏、中井学の4人の一流コーチに話を聞いた。 PHOTO/Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa かつてはアダム・スコットがタイガーのスウィングやパッティングをお手本にしていたし、全米女子オープン覇者、笹生優花がマキロイのスウィングを研究してきたのは有名。では、我々普通のアマチュアもタイガーやマキロイ、はたまた飛ばし屋・デシャンボーのスウィングをマネしてよいものか。内藤雄士コーチや江連忠コーチは、“完コピ”は無理だし、デメリットもあるが、参考にできる部分はあるという。また永井延宏コーチは次のように指摘する。「こういう話で絶対に出てくるのが年齢や体力、体型との関連。でも、基本的にそれはバイアス。それを言った時点でその人は進化できません。タイガーみたいなトレーニングが必要ということではなく、今の自分にできることを目指す時の目標としてタイガーやマキロイのマネをすることは否定されるべきではない。若い人の動きは僕の歳や体力ではできないと思わないことです」中井学コーチは「プロはまず一番やさしい方法を考えますから、それが参考になります。たとえばタイガーは昔バンカーショットが苦手だった。そういう人が何をもって上手くなるのかという観点も大事。デシャンボーも皆さんは飛ばすことばかり考えるからそこに目がいきがちですが、ショートゲームにこそヒントがある。飛ばさない方法をマネしたほうがいい。もちろん、ショットをマネしてダメということはない。楽しいですしね。ただ、形を真似したからといって同じスピードは出ないことは認識しておいたほうがいい。できることからやるほうが効率的ですよ」 タイガーやマキロイ、デシャンボーのスウィングを真似してもいい? 「力んでしまうデメリットがある」(江連忠) 「タイガーやマキロイを手本としてイメージすると、パワーがあるからすごく力んでしまうデメリットがある。でも、あれだけ速く振れるのはスウィングがいい証拠。アマチュアだからあんなふうに振れないとは考えずに、理想形として参考にしてみてください」 「“振り切る”を参考に」(内藤雄士) 「一般アマチュアはカリスマ性があったり飛距離が出る選手に目がいくことが多いでしょう。もちろん、そのスウィングをコピーするのは無理です。しかし、上体と下半身のギャップをつくって振り切る、自分の運動能力の範囲でできるだけ振り切る、という部分は参考にしてください」 「“仕組み”の部分をマネしてほしい」(永井延宏) 「車に例えると、F1のマシンの性能のフィードバックで乗用車の性能が向上したりしますよね。細かい部品の性能をF1で試し、軽自動車に搭載される流れなどもある。外見的なイメージをマネするのではなく、“仕組み”の部分でマネすべきです」 「ショートゲームにヒントがある」中井学 「たとえばタイガーは『バンカーはドロー系で打つ』と言っていた。インサイドから入れるほうが、シャローになるし、ヘッドのターンも意識できる。僕もマネしてバンカーだけでなくショットのスピン量も減り、イメージが良くなった。またデシャンボーは、ドライバーは水平に振るイメージだがウェッジは縦に使う。クラブの長さが同じでも、飛ばす番手と飛ばさない番手ではスウィングを変えているんです。アプローチはパターを打つ感覚で体を縦に使えば飛ぶスウィングにならないことが気づきました」 「稲見萌寧は今のクラブに合った現代的スウィングの代表」(永井) 続きを読む 「しなやかさなどの質感みたいなものではなく、力学的な仕組みを理解してほしい。質感をマネたことで仕組みもよくなることはありますが、自分がどんな仕組みを目指すか考えることは大事です」と永井コーチ。その“仕組み”から考えて、今、お手本にできる女子プロを挙げてもらうと「今のクラブに合う現代的スウィングなら稲見萌寧選手。理にかなった仕組みで構築されている。『現代型』とは、クラブの遠心力が体を追い越さないスウィングです。クラブを自分が引っ張り続けるスウィング。『従来型』は、遠心力が体を追い越していくスウィング。代表的なイメージが宮里藍選手や植竹希望選手。フォロースルーで手が伸びて体と遠心力が引っ張り合いダイナミックでカッコよく見える。でも、アマチュアは遠心力を上手くさばけずミスの原因にもなりがちなんです。従来型は左の壁や軸をつくって、遠心力をコントロールして体の正面で打つイメージですから、クラブがトウダウン方向に開く力が働き、それをスクエアに戻す技術が必要になる。上級者は工夫や感覚でカバーできますが……。対して現代型はとにかく動き切る。コツは左サイドを止めないこと、左ひじを支点として使うこと。体の仕事量が大きいので効率よく飛びます」 稲見萌寧「遠心力が体を追い越さない。左サイドを止めない」 現代型は、左サイドは止めずに自分がクラブを引っ張っていき遠心力をコントロール。クラブの力がトウダウン方向に働かないので大型ヘッドでもスクエアにロフトが立って戻ってくる。「インパクトロフトの管理をしやすい。これが再現性の高さの力学的答えです」  「パワーはなくてもタメはつくれる。植竹希望が参考になります」(中井) 女子プロは飛距離が自分に近いからと安易にマネするのは危険だと中井コーチ。「女子をなめてはいけません。女子のほうが絶対的に体がやわらかい。160㎝くらいの選手が柔軟性を使いシャープに振って男子顔負けの距離を出す運動効率は素晴らしい。筋トレをして筋肉をつけるほうがラクかも」と言いつつ、「今回は男性的なスウィングをしている植竹希望選手をお手本にあげましょう。彼女はたぶん男子プロ、とくに外国トップ選手のスウィングからヒントを得てるのでは。海外のユーチューブなど見て研究していそう。ベン・ホーガンにも見えます。具体的には切り返しがいい。ここまで下半身の踏み込みで切り返してくる女子選手はいません。だからタメができる。笹生優花選手も若干反動を使いゆさぶる感じで振りますが、彼女は無理やり揺さぶってくる感じがないので軌道もすごく綺麗です。もちろんアマチュアにもできますよ」練習はシャドースウィングがいいと中井。「球を当てる意識はないほうがいい。動画や連続写真を併用しながら、植竹選手の切り返しからダウンの形をマネしてみる。たとえばダウンの手首の角度をマネるだけでなく、その角度でインパクトまでキープするにはどうするか考えることも必要です」 植竹希望「下半身からの踏み込みで切り返してくる」 「タメは力や手首のやわらかさが必要だと思う方は多いでしょうが、彼女がそれは関係ないと教えてくれている。切り返しでの下半身からの踏み込みに注目。カッコいいスウィングです」 「お手本は“好きなプロ”という基準で選ぶのもあり」(江連) 「ベン・ホーガン、サム・スニード、タイガー・ウッズ、ニック・ファルド、ニック・プライス……。スウィングプレーン、スウィングが綺麗な人ならプロアマ問わず誰でもお手本になります」と江連コーチ。しいて言えば女子プロがおススメだというが、「女子は基本的に体を精一杯使っていて、スウィングプレーンもいいし、力みも少なくあまり曲がらない。ヘッドスピードが40㎧前後でボールが曲がるようなら、どこかに力や硬さ、ポジションが間違っているなど問題があるはず。女子プロと一般アマでは可動域が違うから手本にならないと反論されそうですが、可動域が狭くて参考になるプロはいない。アマチュアの方も頑張って可動域は大きくするしかないんです」体型や年齢が近いのも、リズム感が似通っている可能性があるので選ぶ基準としてはいいが、何より「好きなこと」が肝心だと江連。「可愛いから吉田優利、スウィングがカッコいいから上田桃子、というように、好きなプロだったら誰でもいいです。目から入る情報は大きいし、あるプロを手本にするというのは勝手に弟子になるわけで、師弟関係は相性もとても大切な要素。いくらいいスウィングでも、個人的に好きになれない人を手本にしないほうがいいんです」マネする注意点はスローの映像をなるべく見ないこと。「練習量が少ないアマは形にとらわれて動きが硬くなる。スローで見たいなら自分も素振りしながら。動きのポジションを確認します。素振りはたくさんやってほしい。力を抜いて、軽く速く大きく。一番エネルギー効率がいいですし、今できる範囲で最大限頑張ることができます」 ルーティンや仕草もマネしよう スウィングやリズムだけでなく、アドレス前のルーティンからフィニッシュ後まで、仕草、所作などもマネしたい。「ニクラウスは『ショットの成否は打つ前に90%は決まっている』と言っています」(江連) 「スライスを直したい人はフェードヒッターをお手本にしないこと」(内藤) 自分がよくやるミスと反対の球筋のプロを参考にする方法があると話す内藤コーチは、「右に打ち出してさらに右へ曲がるプッシュスライスのミスが出る人が、フェード系のプロを手本にしても直りません。稲見萌寧選手などはスウィングも素晴らしいですが、フェードボールが持ち球なのでフィニッシュを低いところへ抜いている。プッシュスライスの人がそこをマネしてもスライスがひどくなるだけ。スライスが持ち球でスコアも悪くない人ならブラッシュアップする意味で稲見プロを手本にするのはいい。しかし、カット軌道で悩む多くのアマチュアには、ドローボールが持ち球の手嶋多一選手、深堀圭一郎選手などインサイドから高いフィニッシュに振り抜くプロのほうが手本になります」ドローヒッターは女子プロにも多いという。「アマチュアは体が柔軟な女子プロほど捻転差をつくれないので、フェースの向きやクラブの軌道を手本にしたほうがいい。また女子はドローヒッターが多いのでストロンググリップが目立つ。ボールをしっかりつかまえたいなら参考になるポイントです。ただし、ボールがつかまりすぎて困っている人は稲見選手のようなスクエアグリップを参考にしましょう」写真や動画を参考にする際は、球筋も含めスウィング全体が見える飛球線後方から見たほうがいい。「とくにシャフトがどう動いているのかに注目しましょう。いずれにせよ、自分がどういう球筋を打ちたいのか、そこを明確にして手本を選ぶことが大切です」 ドローヒッターのフォローを参考に “脱スライス”を目指す人に。「ドローヒッターは、切り返しのポジションより高いところにフィニッシュが抜けています」 2年連続賞金王の今平周吾「お手本としては最高」(江連) 「その時代で一番強い人が手本として頭に浮かぶのは当然。今なら今平周吾。クラブを短く持つところも、ミート率アップの参考になります」(江連)「トップで両足が正面を向いたまま捻転するのはアマチュアには難しいが、左足を少し左に寄せ、腰も少し右に回せば、胸だけは今平選手同様にトップで右を向かせられる。そのまま切り返してクラブを下ろせば、カット軌道にならず引っかけやスライスを直せます」(内藤) シニアプロのスウィングも参考になる 「メカニカルに考えたいなら髙橋勝成さん、しなやかに打ちたいなら羽川豊さん、小柄な人なら井戸木鴻樹さんをお手本に」(江連)「可動域が狭くなり飛距離が落ちても技術でカバーできる。地道なトレーニングの話も聞きます。ゴルフに向き合う姿勢や考え方なども学んでほしいですね」(内藤) 週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より
  • 今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見がわかれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい? ILLUST/Tomoko Sano TEXT/Youichi Tsunoda コマッ太くん せっかちでうっかりでルールのミスや勘違いが多いのがたまにキズ。でも本当はマジメ マナブくん 根っからの勉強家。ルールブックをよく読み裁定集にまで目を通している、頼れる存在 キク子ちゃん ゴルフのプレーとルールはまだまだ勉強中。でも他人の意見をよく聞く耳を持っている コマッ太君の打球はOB杭がある方向に飛んだ。ボールはラインの内側ギリギリに止まっていたが、ラインのすぐ外側に張られたネットが邪魔になってスウィングができない。無罰の救済は受けられるの? ネットはOB杭の外側にあるから無罰の救済はできないのでは? 救済される「異常なコース状態」って、コース内だけだったと思うわ。OB側にあるのは対象外では? このネットは動かせない障害物だから、無罰の救済がOKでは? セーフの場所のボールをプレーしようとすると、スウィングが妨害されるんだから無罰で動かせるのでは? 果たしてどう処置するのが正しい? 続きを読む OB杭のすぐ外側にネットや塀があるのは、そこでボールも止めるのが目的。そのネットがスウィングの邪魔になってクラブが振れない、セーフの場所にボールがあるのに打てない。それなら無罰の救済を受けられるはず。そう考える気持ちはわかるけど、正解はキク子ちゃん。無罰の救済は受けられない。動かせない障害物を含めた異常なコース状態が、意図するスウィング区域の物理的な障害になるときは罰なしの救済が認められる。ただし次の2つが条件になる。・異常なコース状態がアウトオブバウンズではないコース上にある・球がペナルティーエリア以外のコース上にある(規則16.1a)ネットはOBラインの外側=アウトオブバウンズにある。コース上にはないので無罰の救済は受けられない。罰ありの救済(規則17~19)になる。まれなケースだけど、OBラインの内側=コース上にネットがある場合は、無罰の救済が受けられる。救済は、完全な救済のニヤレストポイントに基づく救済エリアにドロップが基本になるよ。ネットが邪魔なときは慎重さが最優先。無理打ちして大たたきすると、好プレーが帳消しになる。元のモクアミになっちゃうよ! ※ゴルフ規則16.1aなど 動かせない障害物からの救済は、それがコース上にあるときだけ。OB側は認められない 月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より 「the Rules」バックナンバー 最新のルールをわかりやすく解説!『ゴルフルール早わかり集2021-2022』
  • 週刊ゴルフダイジェストの表紙には、そのときどきの“旬”のゴルファーや、直近の試合で鮮烈な印象を残した選手、または近々“来そう”な選手などが採用される。なぜ、そしてどのような意図でその選手を表紙に選んだのか。出来立てほやほやの次号の表紙にまつわるウラ話を週刊GD編集長が語る。 【今週の顔】 吉田優利 撮影/有原裕晶 8カ月ほど前、今年の女子ツアー開幕直前の2月、女子プロのオフシーズン仕上げ練習を取材しようと、編集Aがチーム辻村のもとへ訪れた。その取材の最後、チーム全員の集合写真を撮ることができ、その号の表紙(2月23日号)に採用。上田桃子、小祝さくら、永井花奈、山村彩恵、松森彩夏、5人の先輩に囲まれ、前列の真ん中で笑顔を見せる選手が吉田優利だった。 週刊ゴルフダイジェスト2月23日号の表紙がこちら 2000年4月生まれの吉田は、西村優菜、古江彩佳、安田祐香と同学年のミレニアム(プラチナ)世代。2018年の日本ジュニアと日本女子アマで優勝した注目選手だが、撮影時点でプロとしては最高位19位タイ(20年ニトリレディスとエリエールレディス)のツアールーキー。しかし取材から戻ってきた編集Aは「今シーズン、この選手はきっときますよ。取材中も物怖じしないしですし」とアピールしていた。その予言(?)どおり、吉田は7月の楽天スーパーレディスで初優勝、翌月のゴルフ5レディスで2勝目。どちらも笑顔のプレーが印象的な逆転優勝だった。先の日本女子オープンは1打足りずに予選落ちだったが、体調を万全にして、笑顔の3勝目に期待したい。今号は表紙に加えて、連戦の合間にお邪魔させて頂いた、地元でのオフ練シーンとスウィング連続写真を辻村明志コーチの解説で、巻頭カラー5ページで掲載中です。 週刊ゴルフダイジェスト最新号はこちらから
  • 「週刊ゴルフダイジェスト」巻末の名物コーナー「ビューティ」。ゴルフを愛する華やかな美女ゴルファーをご紹介! PHOTO/Osamu Hoshikawa ●今週のビューティ● 榊原 亜梨沙さん 親友に誘われて始めたゴルフですが、今では誰よりもハマっていて、週2回ラウンドに行くほどのゴルフ好きになりました。練習のおかげで安定して200ヤード飛ばせるようになれたのが嬉しい。ゴルフはメンタルのスポーツと言われているので、年内に70台を出せるように、最近はメンタル強化を頑張ってます(笑)。 [さかきばら・ありさ]1995年2月24日、愛知県生まれ。161cm。B型。●ゴルフ歴/2年 ●年間ラウンド数/80回 ●ベストスコア/84 ●ドライバーの飛距離/210ヤード ●得意なクラブ/満遍なく好きです ●好きなプロゴルファー/古閑美保 ●自分の性格/男っぽい、サバサバしている ●ゴルフ以外の趣味/ライブ配信 ●ゴルフ以外のスポーツ歴/バレーボール、軟式テニス 誌面未掲載写真も公開! 週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より 「今週のビューティ」バックナンバー