ゴルファーの高級腕時計を狙った“抱きつき強盗”の手口とは?
英国ゴルフコースの駐車場で、特に高価な腕時計を身につけているゴルファーを狙った強盗事件が続発している。
その名も「ロレックス・リッパー」。彼らによるものと思われる被害は、昨年1年間だけでも30件余りもあったというが、昨年11月に強盗団の1人が捕まり、つい先日、ルーマニア国籍の女性が懲役40カ月を求刑された。
彼女が捕まった経緯はこうだ。その女性は昨年1月、イギリス南部のアルダーレイGCの駐車場で、約170万円のロレックス・サブマリーナをしている男性に突然抱きつき、仲間とともに時計を奪おうとしたが、このときは男性が押し戻し、彼女と仲間たちは諦めて逃げたそう。
そしてその4カ月後、今度は同じく南部のパークストーンGCの駐車場で、やはり75歳の男性に抱きつき、男性の手をとって彼女の体に触らせるふりをして、まんまと腕時計を失敬。しかしこの様子がゴルフコースの防犯カメラに映っており、警察は彼女を逮捕。すでに時計は手元になかったそうだが、実は1月に未遂に終わった事件で、被害者男性の手首から彼女のDNAが検出されており、それが有罪の決め手となった。さらに、その後の調べで約350万円のロレックス・デイトナを盗んでいたことも判明した。
犯人の女性は国外逃亡を図った際に逮捕されたが、仲間たちは逃亡に成功。周辺国のゴルフコースに注意喚起がされたようだが、もしかすると日本へ上陸しているかも?
週刊ゴルフダイジェスト2022年8月9日号より