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【キミこそ王子だ】Vol.273 インスタで見つけた師匠はあの有名プロ! 大きなフォローが魅力のゴルフ大好き女子

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は、広島県出身、沖学園高校1年生の井ノ下愛華さんだ。春の全国大会で3位になった彼女の師匠は、ある有名女子プロゴルファー。それはいったい?

今回の王女候補

井ノ下 愛華さん

いのした・あいか ●主な戦歴/2022 全国中学校ゴルフ選手権春季大会 3位タイ ●ベストスコア/63(Kochi黒潮CC) ●練習/毎日3~4時間700球強 ●トレーニング/週3回ジム


3月に行われた「全国中学校ゴルフ選手権」で3位になった井ノ下愛華さん。高校から沖学園に入学して、出身地の広島を離れ寮生活をしている。

ゴルフを本格的に始めたのは小学校3年のとき。小1からスナッグゴルフの経験があったのですぐに上達。初めて出た大会ではスコア88で2位になった。自分的には上出来かな~と思っていたところ1位の選手のスコアを見てビックリ! なんと71で回り17打差もあったのだ。

「上には上がいるんだな~、と。すごく刺激を受けました」と愛華さん。それをキッカケに奮起し、今では全国大会の常連選手に。

スウィングを見た武市は「しなやかで、フォロースルーが大きいスウィングだね~」と感心。


師匠は、同郷の佐伯三貴プロ。インスタグラムで佐伯プロに教わっているジュニア選手がいることを知り、その選手から佐伯プロの連絡先を聞いた。

「積極的でスバラシイ。佐伯プロは、どんなことを教えてくれるの?」

「もともとインパクトで上体が右に傾くクセがありました。そのせいで、少しダフってしまったり。なので、左手リードを心掛けるように言われています」という愛華さん。初めに、スウィングのクセを直すため、アプローチショットを重点的に練習したのだとか。

「アプローチもショットも球のとらえ方は一緒。だから、アプローチが上手くなると、必然的にショットも上手くなる」

とにかく、左足体重、左軸、左手リードを意識してアプローチショットを練習した結果、ダフリ癖が改善されスウィングが安定したのだとか。それについて、武市は次のように解説した。

「左体重&左軸を意識すると、クラブが下から入らないのでダフリが改善される。さらに、右に体重が残ったスウィングと違い、フォローサイドが大きくなるという利点もある。そして、愛華ちゃんは肩甲骨周りがとっても柔軟だから、腕の長さも最大限に生かしている。この2つのポイントで、スウィングアークが大きく遠心力を十二分に生かしたスウィングになったわけだ。また、左手リードも意識しているので、フェースローテーションが少ないのも特徴。力がなくても曲がらずに、大きなキャリーボールが打てるのは、こういう理由だね」

力がある人は、力で球を打とうとしてしまうので、スウィングアークが小さく極端にクラブが上から入りがち。結果、高弾道の球が打てず飛距離も伸びない。しかし、彼女のように大きなスウィングアークで大きなフォロースルーをとることができれば、高弾道の美しい球が打て飛距離も伸びる。「アマチュアのみなさんは、ぜひ参考にしてほしい」と武市。

「寮生活はどう?」

「ゴルフ部のみんなはもともとジュニアの大会で面識があったし、寮生活も楽しいです!」

現在、全国優勝を目指し、体幹トレーニングを強化中とのこと。持ち前のしなやかさに、強い体幹が備われば、鬼に金棒。今後の彼女の活躍に期待したい!

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より