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「障害のある人でもプロになれる道を示したい」障害者No.1プロゴルファーの挑戦

パラリンピックは終わって間もないが、パラリンピックの競技にゴルフが含まれていなかったことに疑問を持った方も多いのではないだろうか。

「前回のリオオリンピックで、種目にゴルフが選ばれたとき、当然パラリンピックにもゴルフが含まれると思っていた」と語るのは、骨生成にハンディキャップを持つプロゴルファー、ブレンダン・ローラー(24)である。

すでに24年のパリ大会でもゴルフはパラリンピックの競技に含まれないことが決定しているが、今年の11、12月ごろには次々回(28年)ロサンゼルス大会の競技種目が協議されるとあって、ローラーは国際パラリンピック委員会にゴルフを加えるように働きかけている。

ローラーは、ファンクレフェルト症候群という、生まれながら手足の短い難病の持ち主。昨年欧州ツアーに初めて障害者として参戦し、今年も5月には欧州チャレンジツアーに挑戦し続けている。ワールドランキングでは1860位だが、障害者ゴルフの世界では何度も優勝を経験し、障害者ゴルフのランキングでは現在トップ。テーラーメイドと契約するれっきとしたプロゴルファーである。

「ゴルフがパラリンピックに含まれないのは、委員会が多くの(障害の)カテゴリーがあると考えているからだと思う。でもそれは違う。B・デシャンボーは、誰よりも飛ばすが、飛距離に劣る他プレーヤーが良いスコアを出すことだってできる。それは障害者のゴルフも同じことで、障害のあるすべての選手が一緒にプレーすればいいことだ」とローラー。さらに「私たちはパラリンピックを成功させることによって、障害のあるアマチュアゴルファーを力づけて、プロ転向への道を示し、障害者によるワールドツアーを年間12試合程度開催していきたいんだ」と夢は広がる。

いずれにせよ、目下の課題はロサンゼルス大会での種目入り。アイルランド期待の星、ローラーの働きかけは続く。

ショートゲームが得意というローラー(PHOTO/Richard Heathcote/Getty Images)

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より

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