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【キミこそ王子だ】Vol.349「きっかけは渋野プロ!」自然体のスウィングと澄んだ瞳が魅力の北海道ジュニアチャンプ

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は北海道出身、北星学園女子中学校3年の猪俣茉央さんだ。ネリー・コルダを彷彿とさせるキレイなスウィングを武市は絶賛。注目ポイントはアドレス時のなが〜い首!?

今回の王女候補

猪俣 茉央さん

いのまた・まお ●主な戦歴/2024 北海道ジュニアゴルフ選手権12~14歳の部 優勝 ●ベストスコア/65(オールドオーチャードGC) ●練習/週6回 1時間150球 ●トレーニング/水泳・ストレッチ・クロスカントリーなど


冬の間ラウンドができない北国は、練習環境に決して恵まれてはいない。そんな理由もあり、ジュニアゴルファーの強さはどちらかと言うと西高東低だった。しかし、昨今はそんなハンディを払拭する優秀ジュニアが続々登場している。北海道出身の猪俣茉央さんもそのうちのひとりだ。

「昨年、北海道の先輩がこのコーナーに登場してすごく刺激になり、いま自分がこうして取材を受けられることがすごくうれしいです!」

とびきりの笑顔で、武市を歓迎してくれた茉央さん。昨年「北海道ジュニアゴルフ選手権」をぶっちぎりで制した逸材だ。

ゴルフを始めたのは小3。最初はそれほど楽しいと思わなかったが、小4のとき、ある人と出会ったことで、やる気スイッチがON!


それは渋野日向子プロだ。

「全英女子オープンで優勝したあと、北海道で試合があったときに、会場で一緒に写真を撮ってもらいました。それから、私もあんな選手になりたいと思うようになり、ゴルフが楽しくなりました」 

コロナ禍でほとんど外で練習ができない時期も家の中で地道に練習を続けてきた。

スウィングを見た武市は開口一番「ネリー・コルダに似てるね」と伝えた。

「本当ですか? 大好きなプロで毎日動画を見ています」

「すごくいいスウィングだと思うよ。一定のリズムで、見ていて心地いい。まるで、歩行や呼吸のように自然」

「リズムを一定にすることは自分の中でも気にかけているポイントなのでうれしいです」

「アドレスもいいよね。首が長い!!」

「首ですか?(笑)」

「ネリー・コルダも長いじゃん。いや、物理的な長さというよりも、首が肩に埋まってなくてス〜ッとしてるってこと。だって、力むと肩が上がって首が縮まるでしょ」

「姿勢よく構えることも意識しています」

「素晴らしい! 構えた瞬間からナチュラルドローが打てる雰囲気のあるアドレスだよね。その理由は簡単。まず肩をリラックスして、肩甲骨を下げて構えると手元が下がるじゃない。手元が下がるとクラブって自然にインサイドから下りてきやすくなるでしょ。だからドローになる。リズムは右足かかとを踏み込んでバックスウィング、次に左足かかとを踏み込んでダウンスウィング。右・左と足踏みしている途中にスウィングがある感じで本当にナチュラル」

「ありがとうございます!」

と笑顔の茉央さん。

「スウィングもいいけど、人としても受け答えもはっきりしていてすごく魅力的。目も透き通るように澄んでいて力強さも併せ持つ。なんとも言葉では上手く表現できないけどスター性のようなものをものすごく感じる。渋野プロに負けないくらい人気のある選手になるはず!」 

と、断言する武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2025年6月3日号より