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【企業ゴルフ選士】みずほフィナンシャルグループ・足立龍生さん「これだけ“絆”を培える競技はないですよ」

KEYWORD 競技ゴルフ

戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回は、みずほフィナンシャルグループ・足立龍生さん。

ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Hiroaki Arihara


みずほフィナンシャルグループ
グループ執行役員
リテール・事業法人
カンパニー
副カンパニー長
足立龍生さん


みずほフィナンシャルグループゴルフ部の顧問を務め、同社スキー部の顧問も兼任。自身も「三度の飯より好き」というほどのゴルフ好き。多忙を極めるが、わずかな隙間時間に練習に打ち込み、ベストスコアは78

みずほフィナンシャルグループ

銀行、信託、証券、アセットマネジメントおよびシンクタンクを擁するグローバル金融グループ。「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げ、お客さまニーズと、経済・社会の変化をいち早く予見し、解決策を見出すための変革に向けて、お客さまとともに挑戦を続けている

三度の飯よりゴルフ好き
ゴルフ愛は部員以上?

みずほフィナンシャルグループ、グループ執行役員の足立龍生さんは、同グループ全体のゴルフ部顧問を務めている。

「私が入社した1990年は『後にも先にもこんなピークは来ないだろう』というほどのゴルフブームで、片道3時間のゴルフ場を予約することすら大変な時代でした。社会人のマストアイテムでもあったことから、新人は半ば強制的に連れていかれるわけで、コースデビューは22歳。とはいえそれまでゴルフと無縁だったわけでもありません。実は父が大学ゴルフ部出身で、プロを目指すほどの腕前でした。家ではゴルフの話題ばかりでしたし、父は私にゴルフをやらせたかったのでしょうが、結局ジュニア時代はラグビーを、大学(青山学院大)では体育会スキー部に入りました」

それが今や「三度の飯より好き」と豪語するほどのゴルフ好きとなり、平均スコアは80前後。ラウンドより練習場が好きで、座右の銘は「箱の数は嘘をつかない」。話を聞けば道具にもかなりのこだわりがあるようだ。要職を歴任し、仕事は多忙を極めてきたはず。しかし口からは最新のギアやツアーに関する話が次から次へと出る。なぜ、ここまで入れ込むようになったのだろう。

「練習に熱が入り始めたのは、17年ほど前でした。ちょうどその頃、球が曲がる原因にはゴルフクラブの重心位置が深く関わっているということを知り、上手くいかないことの奥深さにさらなる興味が湧いたんです」

ゴルフ遍歴を聞くと、話題は尽きることがない。そんな足立さんに、部員たちに求めることを聞いた。

良いゴルファーである前に
良い社会人であってほしい

「私は常に、部員たちには『良いゴルファーである前に、良いみずほマン・みずほウーマンであってほしい』と思っています。弊社ゴルフ部はユニフォームがありますが、みずほのロゴを着けて恥ずかしくない行動を取ってほしいですね。また、これは全ての部において言えることですが、会社は部活動を通じて社員同士のコミュニケーションが円滑になり、社内の結束力が高まることを望んでいます。弊社は7万人近い社員がいるため、たとえばどこかの部署へ電話をしたときに知らない者同士だと状況によっては乾いた対応をしてしまうかもしれません。でもそこに(人間)関係があれば対応も変わります。もちろん企業対抗戦で結果を出せば会社の名前をアピールできますが、それより大切なのは社内の結束を高めること。ゴルフは個人競技の色が濃い側面もありますが、試合に出場しない人も自主的に試合へ応援に来たりしますし、その点でうまく機能していると思います」

みずほフィナンシャルグループゴルフ部のみなさん

社内には同好会もあるが、部活動は会社からの認定制であり、かかる費用に関して会社から一定のサポートがされている。公式に認定されているぶん成果が期待されるのは当然だが、それはスコアや勝利ではなく“横のつながりを深める”ことだ。

「私は土日にお客様と回ることが多いのですが、ゴルフって対外的な仕事にも役立ちますよね。接待スキーも接待野球もないのに、なぜ接待ゴルフはあるのか。それには『他競技にはなし得ないほど、相手のパーソナルな部分が見える』という理由があるからにほかなりません。以前仕えた上司が、ゴルフについて『1回のラウンドは5回の宴席を上回るかもしれない』と言っていましたが、少なくとも複数回のビジネスディナーを上回る『相手との距離が縮まる瞬間』があります。当然相手もこちらを見るわけですから、怖い部分もありますが、人格が出るぶん絆も芽生えやすいですよね」

実際に部員同士の交流や「みずほ人たれ」といった理念は、同社ゴルフ部の規約にも記載されており、部員たちは常日頃からこれを意識している。会社の想いは、確実に伝わっているということだ。

足立龍生さんの14本セッティング

回りに回ってたどり着いた一本がこちら。「私は右手が悪さするタイプで、これまでずっと中調子か手元調子のシャフトを厳選してきたのですが、たまたま20代の頃に通っていたお店に行ったときに薦められた軟らかめの先調子がドンピシャ。手放せない一本です」

週刊ゴルフダイジェスト2025年2月11日号より