【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.15 対決は佳境へ。大畑は逃げ切れるのか!?
大畑大介にリードを許し、珍しく「もうアカン」と弱気な態度を見せた上原浩治。しかし、そこからサラッとバーディ奪取するのがこの男の怖いところだ。今週は上原のピッチング(ウェッジ)が大畑の度肝を抜く!?
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
同級生対決はここまで大畑の2アップ! しかし、上原も5ホール目にしてバーディを取るなど追い上げを始める。勝負の流れを左右する6ホール目は、トリッキーなレイアウトの378ヤード、パー4。
大畑 オレが1番ホールからリードして4番までに3UPっていう展開やけど、逃げ切る状況を想定してなかったから、何か自分が自分じゃない気がする。
青木 大畑さんのナイスプレーが出てもスタッフの人の反応がビミョーですもんね。
大畑 オレがリードしたらアカンのか!
上原 自分の番組なのにアウェイ感が出ちゃってるってどんなヤツやねん。
大畑 ここから上原が追い上げて逆転なんてことになったら、そこだけが盛大に取り上げられる。そんなん絶対に許せん! あ~、勝ってるのに勝っている気がしない。
青木 なんというネガティブ思考。いつも通りにプレーしてくださいよ!
ピンチを締める抑え投手の底力
――ストレートなホールながら、左サイドに大きなバンカー、そして絞られたフェアウェイというなかなかシビれるロケーション。
上原 かなりエグイな。このホールを落としたら勝負に負ける。ここは5Wで安全にいくわ。
大畑 チャーンス! 相手が弱気になったところを畳みかけるのがスポーツの基本や。オレはドライバーで攻めるのみ。
上原 大介はフェアウェイウッドが苦手なだけやろ(笑)。
大畑 ……。
――しかし、大畑のプレッシャーに気おされたのか、オナーの上原が放った打球はフェアウェイ右のラフへ。一方の大畑は約290ヤードのドローボールを狭いフェアウェイに運ぶナイスショット!
大畑 勝負あったな。ついにこの日を迎えることができて、感無量や。ありがとう、青木コーチ。
青木 ちょっとちょっと、なに勝手に勝った気でいるんですか。ホールアウトするまで絶対に気を抜いたらダメっていろんな人から教わってきたでしょ。
大畑 いや今のショットが、あまりにも気持ちよかったから、つい……。
――世界の修羅場をくぐり抜けてきた大畑が油断するほど“決まった感”が漂う展開だったが、ここからの上原の一打が凄まじかった。残り124ヤードからPWで見事にグリーンをとらえるスーパーショット。その後は着実に2パットでパー。大畑は2打目で寄せ切れずボギーとして、このホールは上原の勝ちとなった。
大畑 なんやねん、あのリカバリー。上手すぎて引くわ。
上原 オレ、抑え投手やぞ。ピンチのほうが燃えるねん。
大畑 忘れとった……。
――これで、大畑のリードはわずか1つ。どうする大畑!?
1H PAR4 | 2H PAR3 | 3H PAR5 | 4H PAR4 | 5H PAR5 | 6H PAR4 | |
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大畑 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 5 |
上原 | 6 | 4 | G | 5 | 4 | 4 |
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年9月5日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中