【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.14 後がないのは上原……挽回なるか!?
大畑大介を追いかける展開となった上原浩治。「大介、腕上げたな」「オレはアカン」などと言いながら、赤シャツの背中からギラギラと炎が立ち上るのを見た(ような気がする)スタッフ一同。今週は、どうする、上原。
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
降雨によるサスペンデッドで日をまたいだ同級生対決。ここまで4ホールを終え、好調の大畑が3UPとリード。
大畑 今回は自分がやりたいことがほぼできている100点満点の展開や。
青木 課題の集中力もオン・オフがしっかりできていますね。上原さんはいつもの安定感が……。
上原 ヤバいわ。だってこのホールを大介が取ったら、オレの勝ちはなくなるでしょ。そうなったらもうギブアップで終わるわ。
大畑 そんなん大人げないわ! って一瞬思ったけど、勝ち目がなくなってのギブアップは前回オレもやってるから何も言えん……。
青木 大の大人がバチバチのいい空気感になってきましたねぇ~。
――5ホール目は飛ばし屋の大畑が得意とするパー5だが、ここで上原が盛り返す! 左のフェアウェイバンカーに入れた大畑を尻目に、300ヤードに迫ろうかというビッグドライブをフェアウェイセンターに運んだ。
上原 やっと出たわ。
青木 これはナイスショットです!
大畑 オレは久しぶりのバンカーや。ここは取り返すのに距離を稼ぎたい。
青木 いや、無理せずにフェアウェイに……、ってなんでアドバイスしようとしてる最中に打っちゃうかな。
流れは完全に大畑だったが……
――いつものとおり(?)青木コーチの助言は大畑に届かず、2打目は左方向のラフに。一方の上原はUTでグリーン手前の絶好のポジションまで運ぶ、2連続スーパーショット。
上原 ええ感じになってきたわ!
大畑 パー5で、しかも左ドッグレッグのティーショット。完全にオレがとどめを刺すイメージだったのに。
上原 慢心やな。勝ったと思ったところからほころびが出てくるぞ。
大畑 さすが世界を知る男。
上原 いや待て、大介も世界を知っとるやろ。
大畑 そうだった! でもなんか上原とラウンドしてると、リズムが崩れる。
上原 なんでオレのせいやねん。ここを落としたら終わりだから、キッチリ締めるぞ。
――宣言通り上原は、アプローチを寄せ1パットのバーディ。大畑もパーで食い下がるも、ここは上原のポイントとなった。
「バーディいただきっ!」(上原)。「なんか顔に余裕が…」(大畑)。
青木 バーディにパー。かなりレベルの高い戦いになってきましたね。
上原 アプローチの調子はまだおかしいけど、ショットは復調の兆し!
大畑 マズい。なんか目覚めさせてしまった感じがする。ここでとどめを刺しておくべきだった。
青木 2打目まではミスが続きましたが、よく粘れてたと思います。面白くなってきました!
――ついに眠れる獅子が目を覚ました!? ここから一気に巻き返すか? それとも……。次回も、乞うご期待!
1H PAR4 | 2H PAR3 | 3H PAR5 | 4H PAR4 | 5H PAR5 | |
---|---|---|---|---|---|
大畑 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 |
上原 | 6 | 4 | G | 5 | 4 |
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年8月22・29日合併号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中