【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.6 2人目の刺客は野球界屈指の実力者・谷繁元信。勝負のゆくえは?
小倉ひまわりプロとの和気あいあいのラウンドレッスンの後、大畑の前に立ちはだかったのは球界のレジェンド谷繁元信。アマチュアゴルファーとしてもトップクラスの実力を持つ谷繁に対し、果たして大畑はどんなゴルフを見せるのか。
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
上原浩治との対決本番を前に青木翔コーチが招いたのは、野球界でもトップクラスの腕前を誇る谷繁元信。5ホールのマッチプレー形式で対戦することになったが、実力差がある気が……。
大畑 ちょっと青木コーチ、アカンでしょ、ガチな人を連れてきたら。
青木 大畑さんの魅力って、吸収力だと思うんですよね。相手が強いほど成長する。だから野球界でも指折りの実力者、谷繁さんに来てもらいました。
谷繁 そんなヒーロー漫画の主人公みたいな感じなの?
大畑 確かにサイヤ人気質かも。
谷繁 なぜか雨なのに1人だけカッパ着てないし。
大畑 すぐアツくなるんで冷却用。
谷繁 漫画キャラっぽい……。
――対決1ホール目は404ヤード、ほぼ真っすぐのパー4。オナーの谷繁の打球は軽いフェードで左のバンカーをかすめフェアウェイに着弾。
大畑 なんですか、今の音と弾道は。ほぼ男子プロやん。
青木 狙いはどうだったんですか?
谷繁 湿ってるフェアウェイバンカーを避けるのに、バンカーの右縁から持ち球のフェードでフェアウェイに残すイメージです。キャリー地点が右に傾いてるので、流されすぎないように気をつけました。右サイドにせり出した木が見えたので、セカンドでそれが邪魔になると狙えなそうだったから。
青木 完璧です! 僕の教え子たちにも見習ってほしい……。
大畑 ショットもすごいけど、頭の中もすごいな。途中からほぼ何を言ってるのかわからんかった。
青木 大畑さんはどう狙いますか?
大畑 右のOBが嫌やな。それを避けるだけや!
――狙いがシンプルすぎて(?)拍子抜けした周囲をよそに、いつになく集中力を高める大畑。ヒーロー気質は伊達ではなく、見事なドローボールは約280ヤードのビッグドライブに。
谷繁 すごいじゃないですか!
大畑 上手い人に褒められると嬉しい。
谷繁 でも傾斜で右に流れたかも。
大畑 ホンマや、右の林まで!
谷繁 飛んでるのにもったいない。
青木 ショット自体は2人とも◎。でも、大畑さんには次打まで考えるマネジメントができるようになってほしい。
大畑 よっしゃ、フェードでグリーンに近づけたる。
青木 ここは出すだけでも……。ってもう打ってるし!
大畑 アカン、真っすぐ抜けて左のラフまで行ってしまった。
青木 曲がらなかったときのことまで考えないと。
谷繁 もう少しマネジメントを教えたほうがいいんじゃない?
青木 もう2年も言い続けてます!
大畑 これがオレらしさやから。
――計算し尽くされたプレーでパー発進し、格の違いを見せる谷繁(大畑はダボ)。「これは人選を間違えたな」とスタッフの誰もが思い始めたとき、大畑の覚醒が始まる!
1H PAR4 | 2H | 3H | 4h | 5H | |
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大畑 | 6 | ― | ― | ― | ― |
谷繁 | 4 | ― | ― | ― | ― |
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中