【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】vol.3 20センチのパットでも…
前回、タケノコのすぐそばから打つという難題(?)をクリアし、意気揚々と次ホールに向かった大畑。しかし、落とし穴はグリーン上に。小学校の先生の「家に着くまでが遠足です」との注意を忘れてしまったのか、大畑よ!
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
高校の同級生、上原浩治に2度敗れ「次こそは!」とリベンジを誓った大畑大介。青木翔コーチの教え子、小倉ひまわりプロとともにラウンドレッスンを受け、順調に成長中!
今回挑むのは168ヤード、打ち下ろしのパー3。
大畑 かなり難しそうなパー3。打ち下ろしだし、グリーンは左手前から右奥にかけて斜めだし、前後バンカーだし、風も左から吹いてるな。
青木 おぉ、成長してますね。それだけ情報を読み取れていればあとは整理するだけ。じゃあ情報整理のお手本を小倉プロ、お願いします。
小倉 来た、いきなりムチャ振り! う~ん、縦の距離感を合わせるのが難しいからピンデッドは避けて、フェードでピンに寄っていくイメージを持ちたいですね。左からの風に乗せていく感じかな。
青木 2人ともようやくそのレベルまで達してくれて、僕もコーチ冥利に尽きます。
大畑 生徒が優秀なだけやろ。
小倉 ですね!
青木 ……。
ティーショットは合格も
グリーン上で大チョンボ
青木 ティーショットは狙い通りに行かなかったけれど、バンカーは避けられたしいい感じです。
大畑 そやな。この2打目のリカバーさえうまくいけば……。
青木 おぉ! ナイスアプローチ。傾斜地はお手の物ですね。体幹が強いから全然ブレない。
小倉 上手くリカバーしましたね。
青木 そこからは慌てず2打で上がるイメージで。ボギーでOKですからね。
大畑 いや、パーを狙うにきまってるやろ。見てろよオレの神タッチを。
小倉 おぉ! 本当に寄った。あと20cmないくらいじゃないですか。
大畑 プロに褒められるとうれしいわ。じゃ、おっ先に~。あっ!
小倉 その距離は……。
青木 丁寧にいかないと。20cm外したら本番でかなり動揺しますよ。
大畑 うろたえるオレを見て笑う上原の顔が目に浮かぶわ。
小倉 ツアーの中継でも見ると思いますが、プロはかなり短くてもマークをしてボールを置き直し、アドレスもセットし直しますよね。大した時間じゃないし、カッコ悪いことでもないのでやったほうがいいです。
青木 セットし直すことで、長い距離と同じように状況を判断するようになります。短い距離だって傾斜はあるし、きちんとセットしないとフェース面もターゲットに向いてないかもしれないですから。
大畑 もうプライベートでも「OK」やめようかな。
青木 本番対決まではそうしたほうがいいかもしれないです。雑に打っちゃうと意外と入らないものですから。
小倉 入れるまでがゴルフ。遠足と一緒ですよ♡
大畑 遠足の帰り道はテンションが上がって、真っすぐ家に帰らず遊びに行っちゃうタイプやったからな。直さねば。
――また一つ弱点を克服し、成長を遂げた大畑。次回得意のパー5でバズーカ炸裂!
【今週のひまわりゴロク】
入れるまでがゴルフです。
安易な「お先にー」は実はけっこうキケン!
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
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週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中