【らくトレ】Vol.183 “ひざ蹴り”エクササイズで飛ばしに不可欠な股関節周りの筋力を強化!
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、股関節周りの筋肉を強化し、下半身のエネルギーを効率よく上半身に伝えられるようになるトレーニング法を教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Rinako Kurokawa(ゴルル)
メニューNo.183
”ひざ蹴り”エクササイズで
反力強化
ゴルフは右足と左足で地面を踏む力を利用してクラブヘッドを加速させ、ボールを打ちます。ですが、そのコツがつかめずに腕の力でクラブを振っているアマチュアがほとんどです。今回は両足を踏む動きを身につけ、下半身の力を上半身に効率よく伝えるエクササイズを紹介します。
エクササイズ1は左ひざを上げ下げしているように見えますが、蹴っているのは右足です。右足の曲げ伸ばしの力を利用して左ひざを振り上げています。エクササイズ2も同じで、左足の曲げ伸ばしの力を利用して右ひざを振り上げています。いずれも振り上げた足は少しひねりを入れてお腹に効かせます。ひざを上げるときは速く、戻すときはゆっくり動かします。これを10回繰り返します。正しく動かせると股関節の付け根、お腹、お尻、太ももに刺激が与えられます。強い刺激ですから1日1セットで十分です。毎日取り組むとスウィング改善に絶大な効果があります。
Exercise 1
左足でひざ蹴り10回
左足を後ろに下げた姿勢でスタート。右足で地面を蹴り、その力を使い左ひざを振り上げます。ひざは体の中心にひねるように上げます。また振り上げと同時に右ひじを出し、体幹部をツイストさせます。ひざを上げるときは速く、戻すときはゆっくり動かします。(10回×1セット)
Exercise 2
右足でひざ蹴り10回
右足を後ろに下げた姿勢でスタート。左足で地面を蹴り、その力を利用して右ひざを振り上げます。できるだけひざは高く上げます。左ひじを前に押し出す、体幹部のツイストの動きもポイントです。下半身の力を利用し、上半身の動きをしっかり連動させます。(10回×1セット)
●ここに効く!
股関節の付け根の動きを強化しながらお腹、お尻、太ももの筋肉を鍛えることができます。けっこう強い刺激が入るので1日1セットで十分です。毎日行うと効果的です
●どんな効果が?
股関節の動きがスムーズになると下半身と上半身の連動性が高まります。下半身の大きな筋肉の力が上半身に伝わり、ヘッドスピードとインパクトの安定感がアップします
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号より