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【らくトレ】Vol.153 ダウンスウィングの軌道が安定する右腕外旋エクササイズ

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、フライングエルボーやシャフトクロスを抑制し、ダウンスウィングの軌道を安定させるためのエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi MODEL/Rinako Kurokawa(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.153

クラブを使って右腕と右肩を外旋


今回はクラブを使って右腕と右肩を外旋させるエクササイズを紹介します。この動きができていないアマチュアはとても多いです。トップで右ひじが下を向かず、フライングエルボー状態になるケースがそうです。シャフトがクロスに上がり、クラブがアウトサイドイン軌道で下りてきてスライスが出やすくなります。これが矯正できると軌道が安定するので、ショットの方向性が格段によくなります。

まず直立姿勢でグリップを左手で握り、シャフトを右の二の腕の後ろ側に当てて右手の親指を引っかけます。体が硬い人はこの姿勢のままクラブを上げ下げします。右手でクラブを動かすのではなく、左手の動きでコントロールしましょう。直立姿勢で負荷を感じない人は、前傾姿勢になると難度が上がります。前傾姿勢でできたらエクササイズ2にもトライ。ダウンスウィング~テークバックを交互に行いましょう。このエクササイズは右腕だけでOKです。


Exercise 1
右腕を外旋させた状態でクラブを上げ下げ

エクササイズ1と2は連動した動きになります。最初の直立姿勢で行うものが、最もクラブをラクに上げ下げできます。それに慣れたら前傾姿勢にトライしましょう。前傾が深くなるほど、右腕の外旋角度がきつくなり、難度が上がります。(上下10回×2セット)

Exercise 2
右腕を外旋させた状態でダウンの動きを繰り返す

右手の親指をシャフトに引っかけて右ひじを立てたら(写真1)、ダウンスウィングの要領でクラブを下げます(写真2)。下げたらまたトップに戻すように上げます。右手を動かすのではなく、左手でクラブをコントロールしましょう。ダウンスウィングとテークバックを交互に行うイメージです。ゆっくりした動きで10回繰り返します。(上下10回×2セット)

ここに効く!
右ひじが立った状態で右腕と右肩を外旋させないとクラブがアウトサイドインに動き、カット軌道になります。その動きを矯正するストレッチ兼トレーニングになります

どんな効果が?
右ひじの正しいポジションが身につきますから、フライングエルボーなどの悪癖が解消されます。スウィングプレーンが安定し、ショットの再現性も高まります

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日号より