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マキロイがPGAツアー諮問委員会の会長候補に。当選ならアメリカ人以外で史上初

ローリー・マキロイがPGAツアー「プレーヤー諮問委員会」会長候補に選出された。

マキロイと同じくプレーヤー諮問委員会の会長候補に指名されたのは、ケビン・ストリールマンとラッセル・ノックス。2月11日の投票で新会長が決まる。

本命候補のマキロイはすでにプレーヤー諮問委員会の委員(理事)を2年務めているが、会長になると一段上のポリシーボード(政策委員会)のメンバーに昇格し、3年の任期を務めることになる。

特筆すべきは、もし当選すれば彼が初のアメリカ人以外の会長になるということ。ツアーの最高決定機関であるポリシーボードで責任ある地位につく初の外国人選手になるのだ。

その裏には昨年秋、PGAツアーと欧州ツアーが戦略的提携を発表したという背景がある。ノックスもスコットランド出身で、ヨーロッパの選手の名前が候補に挙がるのは、画期的かつ歴史的な出来事だ。

「PGAツアーと欧州ツアーで起こっていることについて、自分はPGAツアーの選手の声も欧州ツアーの選手の声も聞く耳を持っています」とファーマーズインシュランスオープンでのインタビューで語ったマキロイ。

「ツアーに、もうずいぶん長いこといるような気がします。その経験からものごとを促進し、すべての人にとってより良いと思われる方向に導くことができるかもしれないと感じています」というから頼もしい。

PGAツアーのポリシーボードのメンバーはスポンサー筋の大企業のトップ5人と選手の代表4人、PGAオブアメリカから1人、シニアツアーの代表4人で構成されている。現在の選手代表(レギュラーツアー)はジョーダン・スピース、ケビン・キズナー、ジョンソン・ワグナー、ジェームズ・ハーン。ここに入れ替わりでマキロイが入るかもしれない。

欧州ツアーとの架け橋になれるか(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月23日号より