北欧出身のホブランがまたしても“南国”でV! 理由は「自分でもまったくわからない」
タイガー・ウッズがホストを務めた「ヒーローワールドチャレンジ」でビクトル・ホブランが連覇を達成した。
大会の舞台はフロリダとキューバの間に位置するバハマ諸島のアルバニー。
3日目に10バーディの猛攻で独走態勢に入ったが、サンデーバックナインでは勝てば世界ランク1位復帰の可能性があったS・シェフラーらの追い上げもあり、最後は6メートルのパーパットを辛くも沈めてタイトルを死守する薄氷の勝利だった。
ちなみに連覇は06年&07年のタイガー以来の快挙。
「最後まで神経をすり減らしました。最終日はあまり良いプレーができなかったけれど、勝つためのスコアはマークできましたね(苦笑)」とホブラン。
ホブランはこれまでPGAツアーで3勝を挙げているが、そのすべてがなぜか南国のリゾート地での勝利。初優勝がプエルトリコで2勝目&3勝目がメキシコのマヤコバ。そして昨年のバハマでのヒーローワールドチャレンジで6打差の圧勝を飾り、今回も強豪を撃破した。
面白いのはホブランが南国とは対極の北欧ノルウェー出身だということ。松山英樹が”日本人初”と形容されるように、ホブランの肩書きにはすべて“ノルウェー人初”がつく。
同国初の全米アマチャンピオンが同国初のマスターズ(19年)に参戦し、同国初のマスターズと全米オープンローアマを引っ提げプロ入りするや、すぐにツアーで頭角を現したのは周知の通り。
ノルウェーは1年の半分を雪と氷に閉ざされる白夜の国。首都オスロ出身のホブランも11歳の頃父の手ほどきでクラブを握ったものの、練習はほぼインドアだった。
その彼がなぜ温暖な南国でばかり勝利を挙げるのか?
「自分にもまったくわからない。ただコースとの相性が良かったのだと思う」と本人。今回の優勝で世界ランクは大会前の12位から3ランクアップの9位。
ホブランが南国以外で勝つのはいつ?
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より