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【カシオワールドオープン】チャン・キムがツアー記録の32アンダーで圧勝! 賞金王は比嘉一貴に決定

<カシオワールドオープン/Kochi黒潮CC(高知)/7335Y・パー72/11月24日~27日>
PHOTO/Tadashi Anezaki

Kochi黒潮CCで行われたカシオワールドオープン。初日から64、66、64、62とビッグスコアを並べ続けたC・キムが、ツアー最多アンダーパー記録を4打も塗り替える圧倒的な強さでツアー8勝目を飾った。

12月には結婚を控えているキム。優勝賞金4000万円を”結婚資金”に上積み

カシオワールドオープンはC・キムと岩﨑亜久竜のガチンコ対決の様相。

最終日、首位のキムと2位岩﨑は2打差のスタート。今季2位2回(パナソニックオープン、HEIWA PGM)の“シルバーメダルコレクター“岩﨑は前半、2つのボギーを叩き「35」で折り返す。

一方のキムは前半4バーディ、ノーボギーとつけ込む隙すら与えぬプレー。後半、岩﨑もノーボギーで粘り最終ホールはイーグル奪取に成功するも、キムの後半は6バーディ、ノーボギーでトータル「62」というビッグスコア。4日間トータル32アンダーとし、これまでのツアー最多アンダーパー記録を4つ更新する新記録を樹立。

優勝は2021年のダンロップフェニックス以来の約1年ぶり8回目。キムは最多アンダーパー記録がかかっていることを意識しながらのプレーだったというが、何が良かったかは「正直、自分でもわからない」と驚きを隠せない様子。

岩﨑は今季3回目の2位で終戦。「優勝してJTに行くことが目標だった」が、シルバーメダル3個を持ち、満を持して最終戦での勝利を狙う。

一方、賞金王争いも最終戦を前に決着。優勝すればキングの可能性の残った星野陸也が8位タイにとどまり、比嘉一貴が逃げ切って初の賞金王に。

比嘉は、今季「試合が始まる前、終わった後の練習を減らした」という。それにより「必要のない練習を減らしたことで体の負担が減った。“自分のゴルフ”がわかるようになったからできたことです」。158センチのキングは兜の緒を締め、JTカップで有終の美を目指す。

岩﨑は「C・キムさんがすごくうまくて、追い付くことができなかったです」。それでも「自信につながった」と前を向いた

賞金王に輝いた比嘉。しかし、今大会の結果は37位タイで「得意な部分でのミスが多く喜べない」と反省の弁も

<カシオワールドオープン・最終成績>

優勝C・キム-32
2位岩﨑亜久竜-26
3位池田勇太-24
4位パク・サンヒョン-23
5位小平智-22
6位T今平周吾-21
6位Tソン・ヨンハン-21

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月13日号より