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手術を乗り越え復活優勝! ネリー・コルダが世界ランク1位に返り咲く

1年と1日前、米女子ツアー通算7勝目を挙げたペリカン女子選手権でネリー・コルダが連覇を達成した。その後、左腕の血栓の手術を受け、苦しみ抜いたシーズン終盤に特別なご褒美が待っていた。

「今年はまるでローラーコースターのような1年でした。タフなシーズンだったから、この勝利は格別です」

最終日は首位と2打差からのスタート。出だしでいきなりバーディを奪ったが、ツアー11勝のレキシー・トンプソ
ンが4連続バーディでスコアを伸ばし、一時大きく水をあけられた。しかしサンデーバックナインで5バーディを奪
ったコルダが逆転。

18番はボギーだったが、レキシーに1打差をつけ逆転で勝利をつかんだ。東京五輪の金メダルを含め、これまでの7勝はすべて逃げ切りV。意外にも今回が初の逆転優勝だった。

「ここ数試合のプレーを振り返ると、まさか勝てるとは思っていませんでした。でも自分に“一歩ずつ進めばいい”と言い聞かせ続けた。今週は自宅からコースに通って両親も来てくれて心穏やかに過ごせたのが大きかったです」

昨年は世界ランク1位で年を越したが、今年は術後4カ月ほどツアーをお休みしたため同ランクは3位に後退。しかし1年ぶりの復活優勝で再びナンバー1に返り咲いた。

「ランキングのことは気にしたことはありませんが、辛かったときを乗り越えて再びナンバー1の座に戻れたのは特別な気分です」

一方、先月欧州女子ツアーで今年初めての勝利を飾ったレキシーは今回も1打足りず2位。米ツアーでは今季4度目の2位で、18試合でベスト10入りしながら優勝は遠い。

「あと少しのところまで行きながら勝てないのはストレスです。でもこれがゴルフ。勝つことより負けることのほうがずっと多い。経験から学び続けています」

レキシーの復活にも期待したい。

強いネリーが帰ってきた!(PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より