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【ダンロップフェニックス】「一番勝ちたい大会」で比嘉一貴が大男たちを撃破! 賞金王に王手

<ダンロップフェニックストーナメント/フェニックスCC(宮崎)/7042Y・パー71/11月17日~20日>
PHOTO/Hiroaki Arihara

ダンロップフェニックストーナメントは、最終日に7アンダーとスコアを伸ばした比嘉一貴が、トーナメントレコードに並ぶ21アンダーで優勝。今季4勝目とし、賞金王に王手をかけた。

賞金ランキング1位で残り3戦を迎えた比嘉一貴。賞金王を争う星野陸也に初日こそ4打差をつけられるも、2日目は日本オープン2位に入って以降、悪かったというティーショットが「少し安定して、ショットもいいラインが出て
いる」と自己評価したように6アンダーをマークして逆転。

「陸也が調子いいのはもちろん知っているし、彼も追いつこうと必死にやっているだろうし。僕はこの3戦のうちもう1勝という気持ちのほうが強い」と語ると、3日目も6アンダーで2位に2打差をつけて単独首位に立つ。

それでも「追いかける選手はビッグスコアを出してくると思うので、僕も負けじと20アンダーぐらいを目指して、伸ばさないと勝てない」と気を緩めずに最終日に臨むと、前半で4つのバーディを奪い、13番パー4ではバンカーから打った2打目を直接カップに沈めてイーグル!

ついに20アンダーに乗せると、2位のM・ペレイラに3打差をつけて、トーナメントレコードタイの21アンダーで快勝した。

この勝利で優勝賞金4000万円を加算した比嘉は、2位の星野に7425万円差をつけ、リードを大きく広げた。星野が比嘉を逆転して賞金王を獲得するには、残り2戦を連勝することが最低条件となる。

賞金王のタイトルをほぼ手中に収めたが、「タイガーを見てこの大会が僕の中で一番勝ちたいトーナメントとなり、片山さんを見て、いつか賞金王になりたいと思うようになった。ここからまた賞金王を狙って頑張っていきたい」と勝って兜の緒を締めた比嘉。

早ければ今週、カシオワールドオープンで自身初となる賞金王のタイトル獲得が決まる。

最終日も7アンダーとスコアを伸ばし、16年のブルックス・ケプカに並ぶトーナメントレコードタイ記録の21アンダーで今季4勝目を飾った

星野陸也は8位タイに入り566万円を獲得して首の皮ひとつつながったが、賞金王獲得には厳しい状況になった

<ダンロップフェニックス・最終成績>

優勝比嘉一貴-21
2位M・ペレイラ-18
3位大槻智春-17
4位T小平智-16
4位TT・キム-16
4位T清水大成-16
7位S・ビンセント-14
8位T堀川未来夢‐13
8位T星野陸也-13
8位T佐藤大平-13

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より