＜伊藤園レディス／グレートアイランドC（千葉）／6741Y・パー72／11月11日〜13日＞
PHOTO／Shinji Osawa

伊藤園レディスで今季4勝目を挙げた山下美夢有。この優勝でメルセデス・ランキング1位が確定し「年間女王」の称号を手にした。

「プロテストに合格してからの目標がメルセデス・ランク1位だったので目標が達成できて本当に嬉しいです。グレートアイランドCは新人戦（2020年）の舞台で、そのときは2位と悔しい思いがあったので今年は優勝したいと思っていました」

最終日、2打差でスタートした山下は強風のなか我慢のゴルフに徹する。15番でバーディを決めた山下が首位に並び、そのまま逆転優勝。優勝会見では涙ぐむ姿も見られた。

「前半戦は3週連続予選落ちで落ち込みましたが、気持ちを切り替えることで複数回優勝ができました。これも家族の支えがあったからです。いいときも悪いときも変わらずサポートしてくれました。私には弟と妹がいますが、両親は私を中心に動いてくれてたくさん迷惑をかけたと思うけど、ずっと支えてくれました」

山下は21歳103日で年間女王を獲得。07年の上田桃子を抜き、ツアー史上最年少記録を更新した。

最終ホール、3mのパーパットを沈めて優勝を決めた山下は「最後のパットは思い切って打とうと思い、強めに打ちました」

最後まで山下と優勝を争った岸部桃子は17番パー3で痛恨のボギー。「打った感じはよかったけど、大きめのクラブを抑えて打ったので飛びすぎました。山下さんはさすがランク1位、強かったです」（岸部）

＜伊藤園レディス・最終成績＞

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月29日号より