DJの今季の賞金はなんと26億円! LIVの拡大路線はまだまだ続く?
LIVゴルフは10月末にシーズンを締めくくるファイナルをマイアミで開催。賞金総額5000万ドルのチーム戦でダスティン・ジョンソン(以下DJ)率いるチーム「4エース」が優勝し、約24億円(1人6億円)を獲得した。
12チームのマッチプレーで準々決勝、準決勝を行い、勝ち上がった4チームが最終日のストロークプレーで雌雄を決した大会。有終の美を飾ったDJは6月からスタートした個人戦全7試合で上位に入り年間王者に輝いたうえ、最終戦で6億円を追加し、8試合で1760万ドル(約26億円)を稼ぎ出した。
お金のために魂を売ったなどという批判もどこ吹く風。100億とも200億ともいわれる移籍契約金を含めると、1年で巨万の富を手に入れたことになる。
当初LIVは盛りを過ぎたベテラン中心と思われたが、いまや世界ランク3位のC・スミスら旬の選手たちが参戦する盛況ぶり。世界ランクには反映されないし、ストリーミング配信のみでテレビ局との放映権交渉は難航中。しかしLIVは来年に向け進化を続けると社長兼CEOのアトゥール・コースラ氏はいう。
まず名称を『LIVゴルフリーグ』に改め、23年は2月下旬から9月までに14試合を開催。よりチーム色を強める方針だ。現在の12チーム(各チーム4名)は変わらないが、キャプテンの権限を拡大。48名だけでなく60名のLIVゴルファーを抱え、その週にケガや特定の理由で出場できなくなったプレーヤーに代わる選手を選ぶ“ワイルドカード制”を導入。
また7月には各大会のポイントランクで下位だった4名を提携するアジアンツアーに降格させるため、LIV内での競争も激しくなりそうだ。
チームがお揃いのウェアを着用する計画もあり、チームごとに移動、オフの練習、コーチやトレーナーも共有するなど結束力を高める案も。
ここ半年でゴルフ界の勢力地図を塗り替えたLIV。23年も目が離せない。
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月22日号より